くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2010/04)

2010/4/28


ジャンプ感想(2010年21・22合併号)


NARUTO

ナルト九尾キラービー八尾交わる!!

そんないきなり誤解を招くような言い方を…
もしかしてナル×ビーをジャンプ公式のカップリングにしたいのですか。ビーのビジュアルがアレだから需要はかなり低そうですけど。『テニスの王子様』で跡部×樺地プッシュしていた女性方でもこの組み合わせには指は伸びないのではと思います。
しかも尾獣化したら九本の尻尾と八本の触手が交わるという獣姦というレベルではない超マニア向けのプレイ。もはやどこに需要を求めているのか分からない混沌っぷりです。

幸いにも野獣だらけの島に男二人にはされずに済んだナルト。こんな場所だから良くてせいぜいキャンプ程度の施設しか用意できないだろうと思っていたのですが、ちゃんとした宿場まである様子。およそ来訪者など期待できない猛獣まみれの孤島にどのような目的で宿場を建てているのかは分かりませんが。忍の修行にうってつけだからということで部活の合宿所のような利用目的で存在しているのでしょうか。毎年新入生が何人か行方不明になりそうな合宿所ですけど。ナジミの塔の中にある宿屋以上に不思議なスポットです。より近しい例えを出すなら、サファリパークの中に宿泊施設を建てるようなものでしょうか。24時間猛獣たちと間近で触れ合えすぎます。あの「キング」と呼ばれていたゴリラとか余所者には明確な敵意を持って出迎えていたし、怖すぎる。ビーがいなかったらいつ惨殺されてもおかしくない。



トリコ

リムジンクラゲ、個人的にはクラゲにはグロテスクなイメージしか持っていないので、あんまり搭乗させてもらいたくはない乗り物です。獲物をカサの内部で消化する生物の中で居住するとか、気が付いたら自分も消化されてそうですし。
見たところはテーブルやイス等、家具だけでなくキッチンからベッドまで、衣食住に必要な要素まで満たしており、リムジンというよりは移動するホームに近いですね。節乃の動く城。
ああでも、トイレとバスルームはないのか。その点はホームと呼ぶには不完全ですね。蹴り技の存在しないボクシングと同じくらいに不完全です。排泄と入浴は外で済ませてこいという発想ですか。もしくはその辺の押入れとかにジッパーでも付けて、垂れ流しにして、後はクラゲが消化してくれるのを待つのかも。これで解決だ。たぶんクラゲは平気でしょう。けっこう栄養にするかも。

美食会との戦いやらで忘れられていましたが、無人の氷の島で帰りの交通手段が失われているという実は最大の問題事項が残っていました。しかし、兵藤会長もケチ臭い真似しないで少しは待ってあげれば良かったのにね。こんなブラック企業みたいなマネを続けていたら、そのうち悪い噂も広まって今後の人員募集にも影響しそうです。

クラゲの胃袋当たりのスペースで団欒の食事の一時を迎えるトリコたち。食っているつもりが食われていたなんてことにならないか心配です。なんか童話か昔話でこういう話ってありませんでしたっけ。
おにぎりをウォールペンギンの子供に分け与えている小松ですけど、ペンギンって炊いた白米を食えるんでしょうか。他にも食材は用意してあるんだからせめて魚とかにすればいいのに。この動物の生息地域からしておよそ口にすることはありえないような物をわざわざセレクトしている小松は実はかなりのドSなんでしょうか。



黒子のバスケ

今週は二本立て。といっても特別編の方は、今試合真っ最中の黄瀬視点の回想なので、本編にそのまま挟み込んでも問題はないくらいです。
というか、今このタイミングで黄瀬主観の回想シーンをやるとか、完全に死亡フラグもいいところなんですが。

しかしこの二本立て、ジャンプでは看板漫画にではなく『いぬまるだしっ』や『勇者学』など中堅人気の漫画に白羽の矢を立てる傾向がありますね。『バクマン。』の新妻エイジのように看板作家が人気に応じて「いくらでも描けますから」という理由で描かせているというよりは、編集部にとって多少無理させられるくらいに扱いやすいところをチョイスして、テコ入れも兼ねてやらせているのでしょうかね。



SKET DANCE

目隠し放尿プレイの次は緊縛プレイにソーププレイですか。

ボッスンとヒメコが取った手段は「家族風呂」。いやしかし、未成年の男女二人で家族連れと言い張るには無理がないか。あれか、これから二人は家族になりますとかいう卵が先か鶏が先か的なことですか。まあ、年頃の姉弟が二人で風呂に入る方がもっと怪しいですけど。
そして中でやっていることはなぜか緊縛プレイ。一般的な家庭では浴室でロープを使用したプレイでお楽しみいただいたり、お互いの体を洗いっこすること極度の興奮状態になったりすることはあまりしないと思います。目撃されたら何一つ反論できないレベルです。



HUNTER×HUNTER

ピトーの能力”黒子夢想”。具現化させた分身を同時に戦わせるものかと思っていましたが、今週の描写を見る限りでは自分の体を操らせて本来の身体能力以上の動きを引き出す能力みたいですね。キルアの雷光石化に近いですね。
しかしその強大であったピトーの力でさえ全てを投げ出して能力を覚醒させたゴンの前ではまるで相手にならず。少なくともこの時点で会長の強さは超えていそうですね。

強制的に肉体を成長させたゴンは、歪みない筋肉を備えるに至りました。着ていた子供服はもうパッツンパッツン。今のゴンならビリー・ヘリントンとレスリングもできそうです。
そしてなんか頭部が長いです。急激に肉体を成長させたことで髪の毛もそれだけ伸びたんですね。怒髪天を衝くとはこのことか。13kmや。
すごく……昇天ペガサスMIX盛りです…

わずか二撃で瀕死の状態になったピトー。しかし王のみの安全を第一に考えるピトーは、代償とともに一度きりしか使えないであろうこの能力が自分に向けられたことに安堵します。
カイトの死(の確定)がゴンにここまでの力を出させることになりはしましたが、しかし今のところゴンは王に対してはそれほどの因縁は持っていないはずです。王に対してピトーに対してと同じように力を覚醒させるのかは疑問に思うところかもしれませんが、ただ、仲間や恩師の死でゴンがこうなったということは、かりに王が今宮殿にいるキルアやナックルらの仲間たちを殺したりすれば、やはりゴンは同じように覚醒した力を王に向ける可能性もあったわけです。それを踏まえれば先に最大の危険なカードを消費させることができたというわけです。



リリエンタール

             ドッカン
         m    ドッカン
  =====) ))         ☆
      ∧_∧ | |         /          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     (   )| |_____    ∧_∧   <  おらっ!出てこい>>1
     「 ⌒ ̄ |   |    ||   (´Д` )    \___________
     |   /  ̄   |    |/    「    \
     |   | |    |    ||    ||   /\\
     |    | |    |    |  へ//|  |  | |
     |    | |    ロ|ロ   |/,へ \|  |  | |
     | ∧ | |    |    |/  \  / ( )
     | | | |〈    |    |     | |
     / / / / |  /  |    〈|     | |
    / /  / / |    |    ||      | |
   / / / / =-----=--------     | |
             ↑今週のボス

伏線はあったはずですけど、紳士組はこのまま特に”実はすごい奴らだった”というところを見せることはなさそうですね。
最近は中途半端なところでもばっさり終了させられる作品も多い中、一応終わりの展開を尺を取って描かせてもらえたのはいい方になるのかな。


2010/4/21


東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト

>「このままだと、かなりの確率で都条例は成立します。継続審議にはなっていますが、規制推進派のロビー活動は順調なようです。」
ということで、以前として危険な状況にあるようです。




ジャンプ感想(2010年20号)


裏表紙の広告

『こいけん!』ってまた露骨なタイトルですね。
オデコ属性も用意しておけよと個人的には思うところ。



NARUTO

「コラ!もっと大きゅーに口を開けー!蔵入りさせる気あるんかぁ!?」

いきなりどういうプレイだよ……つうか”蔵入り”って何の隠語だよ。
いや、カエルさんたちの方も「蔵入り」のインターフェイスについてはもう少し改善の余地はあったと思う。「よし、お前達と蔵入りの契約を結ぶぜ!」と意気込んでみたものの、その条件が生きたカエルを生飲みしろとか、なんでいきなり罰ゲームが始まるのか。若手芸人だってここまで体は張りませんよ。

長老カエルの言っていたタコとはやっぱり八尾でした。パッと見、タコなのか牛なのか判断に迷いそうな生物ですけど、長老の予知では下半身しか見ていなかったから惑わされることもなかったのでしょうね。

人柱力二人の隠れ家に選ばれた生物の楽園と言われる孤島。楽園と言っても、グルメ系の生物が出てきそうなかなり物騒な孤島の楽園です。しかし、こんな景観の悪い孤島に男二人で期間未定で生活しろとか、ここ最近の理由なきナルトへの罰ゲームっぷりが凄いですね。ついこないだは助けたサクラに毒クナイで刺されたばかりだし。
ナルトとビーの出会いは唐突ではありますが、人柱力の中で唯一尾獣の完全コントロールに成功しているのがビーで、九尾のコントロールが当面の課題となっているナルトに師事することになるのでしょうね。すっごいソリが合わなそうな組み合わせですけど。
もしナルトが九尾の完全コントロールに成功するようになったら、ビー&八尾の影響でナルトも九尾のことを「キューちゃん」て呼ぶようになるんですかね。
ナルト「Qちゃん!チャクラを解放するってばYO!ここは俺にまかせるってばYO!YO!」
九尾「……(私尾獣だけど人柱力の性格がヒップホップになった。死にたい。。)」



BLEACH
 
ギンの神殺鑓の本当の恐ろしさはその13kmという刀身の長さではなく一瞬にして最長から最短に長さを調整できる伸縮のスピード。これと戦う側のイメージ的には高速の飛び道具を相手にするようなものですかね。正直、射程距離は13kmも要らない気がしないでもないですけど。今のところ脇差し100本分の長さ(70m程度)で事足りているように見えます。
もしもギンがゴルゴ13以上のスナイプ能力を持っていて、13km離れた距離からの遠距離射突も可能であればかなり恐ろしい能力となったことでしょうけど、わざわざ一護と会話が可能な距離を保っているということはさすがにそれは無理なのでしょう。13km先の獲物を狙うとか、マサイ族でも無理だよね。

神殺鑓の伸縮の速度は音が届く速度(音速)の500倍のスピード。つまりマッハ500。黄金聖闘士の拳ほどではないにしろ、白銀聖闘士あたりでは到底太刀打ちできないスピードです。
それにしても、わざわざ説明をしてやる義理もないのに相変わらず一護に分かりやすくジェスチャー付きで自分の能力の解説をしている市丸がかわいいですね。結構かまってもらえないと寂しがるタイプなのかもしれないです。虚園で同僚だった東仙は基本的に市丸には冷たかったし、護邸十三隊隊長時代の副官だった吉良なんかはリアクションが薄そうで物足りなさそうですからね。



ぬらりひょんの孫

なんとIBARAKIDOUJIさんの顔面に張り付いていたのはただのITAではなくSO・TO・BAでした。顔面墓標とか新ジャンルすぎてなかなか一般のご家庭には普及はしなさそうですが。死んだらお前の顔の中に埋葬してくれというリクエストを出す人はまずいないと思います。
卒塔婆とは墓石とは別に追善供養のために立てられるものですが、仏塔の形を模しているのが基本です。IBARAKIDOUJIさんが付けていたSO・TO・BAマスクは未加工の板きれだったので、これは卒塔婆と言われなければまず分かりませんよね。
配下の妖怪達は「茨木童子様の……卒塔婆が外れてしまった」と、あの小汚い板きれをちゃんと卒塔婆と認識しているようで、おそらくは事前にIBARAKIDOUJIさんから、あれはまなITAでもかまぼこITAでもなくSO・TO・BAなんだということを説明されているのでしょう。
ところで、茨木童子以外の酒呑童子縁の妖怪が供養をしたい時は、皆、茨木童子の顔面に向かって手を合わせたりするのでしょうか。お供え物とかはとりあえず茨木童子の口の中に突っ込んでおけば良さそうですけど、お花を添えたりする時は耳とか鼻とか他の穴に挿しておくのでしょうか。もう一つの穴に花を挿して、「さあ、この美しい卒塔婆にいくらの値を付ける!?」という遊びをしてもいいかもしれません。



バクマン。

構図まで同じにしているところからしてもうセルフパロに近いレベルになっているのですが、あのトラックダイブは大場・小畑両先生にとってもこれは大きな計算通り、ならぬ誤算による副産物だったのでしょうかね。



SKET DANCE

先に謝罪しておきます。
先週いろいろと期待しているようなことを書いておきながら、その実、内心では少年誌なんだから適当に無難なところでお茶を濁して終わらすのだろうとタカをくくっていました。まさか篠原先生がここまでやるとは思いませんでした。予想の斜め上です。篠原先生を甘く見ていたことを認めざるをえません。

今週のヒメコとボッスンは、ボッスンにパンツまで脱がされて下半身を丸出しにされたヒメコが、泣きじゃくりながら目の前で放尿する姿をボッスンに見られたあげくに尿の拭き取りまでされ、次にはボッスンが下半身を露出してヒメコに放尿のお世話をさせた、という、文章にしてみるとあらためて篠原先生のチャレンジスピリッツに戦慄させられる内容となっていました。うっかり『To LOVE る』のあらすじでも書いてしまったのかと疑ってしまうくらいです。
もうこれ以上、感想として料理をする隙もありませんよ。完敗ですよ。
ところで、この直前の下半身丸出しの園児が登場する漫画で、非実在青少年規制案の批判がなされていたのが絶妙すぎるタイミングでした。



LOCK ON!

まだ10話もしないうちにすでにすごいネタ切れ感があるのですけど、大丈夫なのかなこの漫画…
あと、主人公がプロカメラマンという設定を度々アピールしてくるわりには、カメラとか撮影技術に関するうんちく的な描写がここに至るまでほぼ皆無なのが設定を全く生かし切れていないなと感じるところ。情報量だけで言えば、少し前の『こち亀』のカメラ談義の話の十分の一のボリュームもありませんし。先々週にかろうじて「レフ板」が出てきたくらいですけど、それも一般の素人でも知っているレベルの内容。
やっぱり、主人公がカメラマンであるという設定に必要性が見られない残念さがありますね。



HUNTER×HUNTER

ピトーの方にしてみれば、わざわざゴンに説明する前に攻撃してもいいはずですから、カイトの蘇生は不可能でもゴンへの義理は最低限果たそうとしたのでしょう。しかし、その上で自分の使命として王の脅威となりえるゴンを排除しなければならない。
コムギが未だに人質にあるとピトーが認識していたら、まだゴンを襲うわけにはいかないはずなので、あのプフの策略にはまんまとハマってしまったようですね。

そしてその機に乗じて、口八丁でさらにコムギも奪い取ろうとするプフですが、これは完全に失敗。まあ、あれだけ嘘ばかり吐き出して口先で引っかき回していた男の言うことなんて、今さら微塵も信じる気にはなれませんよね。もはや何を言っても信じてもらえない狼少年扱い、というかそれすら通り越して「またかよ」とイラつかれるレベル。

現実を突きつけられた絶望から怒りへと変わったことで今までにないオーラを見せたゴン。これはゴンの新しい能力の発現でしょうかね。今のゴンは自暴自棄になっている分、後先を考えずにハイリスク・ハイリターンの能力を覚醒してしまいそうです。
そのオーラに、実力ではまだ圧倒的な差を持っているはずのピトーでさえも思わず怖れを感じ、戦闘用の能力「黒子無想」を出してきました。これは確か、最初にネテロの襲撃があった時にピトーが出し損ねた能力ですけど、「ピトーが全力を出す時に発現させる能力」という説明がありましたから、最初から全くの油断も手加減もなしのガチバトルです。
ピトーと同じポーズで背後に現れた黒子無想ですけど、格ゲーのタンデムのように自分の分身として戦わせる能力ですかね。昔、カストロとかいう似たような念能力を持っていた人がいましたけど、特質系のピトーなら”メモリ不足”などという残念な結果になることはないのでしょう。
「黒子」というネーミングから、もの凄く存在感の薄い念能力で、その場にいること自体に気付きにくいという特性もあったりするのかな。キメラアントには、メルエム、シャウアプフ、モントゥトゥユピー、ネフェルピトー、コムギという「キメラの世代」と呼ばれる天才5人が存在していたが、実はもう一人「幻の6人目」が…

ところで、最後のページのゴンの頭部がにょろんと伸びているように見えるのですけど、頭部だけ13km伸びるんや、みたいな能力なんてことはないですよね。


2010/4/13


ジャンプ感想(2010年19号)

ONE PIECE

    



BLEACH

・扉絵
最近は少なくなりましたけど、こういう2〜30年くらい前の雰囲気の静かに音楽を流してくつろぐタイプの喫茶店は好きです。
平子は本編での扱いはさほど良くはないものの、作者お気に入りのキャラなのか、扉絵登場率は一護、阿散井と並んで高く、今回のようにピンで出てくることも珍しくありません。
スネ毛が見えているのがセクシーポイントなのか。そういえば、通常少年漫画では男キャラでも、むさ苦しいタイプのキャラでもなければスネ毛というのはほとんど描かれないものだったのですが、『ONE PIECE』等、最近の漫画ではイケメンよりの若い男キャラでもスネ毛を描く傾向が出てきていますね。こういう描写も受け入れられる土壌が出来てきたのも時代の流れなんですかね。

必死で一護に自分の斬魄刀の解説をするも、まるで興味を持ってもらえないギン。これから戦う敵の方がわざわざ自分の能力値を事細かに教えるという破格のサービス提供をしてくれているというのに、そこまでしてもそっけない態度しか取ってもらえないギンがちょっとかわいそうです。
ギンの卍解「神殺鑓」の能力は「”さらに”伸びる」でした。これはさすがに予想外。順当に考えれば「伸びる」という特性を持った神槍が卍解するのなら射程距離がさらに伸びるというのは自然な流れなのですが、他の隊長格からも一つ抜きんでた実力を持つギンの卍解なのだから、ただ「伸びる」だけでは終わらないだろうと思った読者は少なくないはず。
しかしその”ただ伸びるだけ”という能力も、蓋を開けてみれば半径13kmの建築物を丸ごとぶった斬り、尋常ではない破壊力を見せつけました。この辺の魅せ方の上手さはさすがだなと思います。
ところで神殺鑓の射程距離13kmというのはどうやって測ったんでしょう。ギンが卍解状態で刀を伸ばしたまま、隊の下っ端の誰かがせっせと業務用メジャーを持って13km地点まで計測したのでしょうか。
13kmというと、茨城県ひたちなか市の面積が東西約13km、南北約11kmです。ギンが本気を出したら一振りでひたちなか市が滅びます。もちろんそれより面積の小さい市はおつりが来ます。うん、やはり単純に数で聞かされるよりは具体例が出された方がピンと来ますね。



こち亀

やったー!ギョーザマンできたよ!


ギョーザマン


‥‥
ウケるかっ‥‥!
こんなもん‥子供にっ‥‥!

串刺しにした人型の肉片を食すとか、どこの蛮族の風習だよ。



ぬらりひょんの孫

茨木童子「ほぅぅら、よく見える」

なんか言い方がいやらしいです、IBARAKIさん。あと、目の前に邪魔そうなITAを付けている人が言ってもあまり説得力のない台詞です。

ところで『ぬらりひょんの孫』は、刀を描く時にちゃんと、切先、横手、刃文が分かるように描いているので個人的に好感が持てます(『バキ』での参考例)。他に刀が登場するジャンプ漫画でも『ONE PIECE』や『BLEACH』等はシンプルな描写に抑えてあって、ここまで細かく描写はしていません。まあ、両刃刀を日本刀と言い張るようなことがない分かなり良心的なのですけど。

毛倡妓と首無の連携攻撃をくらって倒れた茨木童子。しかしまだまだ終わりではなく、とうとうあのITAが音を立てて割れ始めました。これは描写的に茨木童子がITAで封じ込めていた邪悪な力が解放されようとして、「っぐわ!…くそ!…また暴れだしやがった…」ということになっているのでしょうか。



SKET DANCE

ちょっと待て、来週の『SKET DANCE』はまさかのR-18指定か!?
いや、『バキSAGA』編をチャンピオンからヤングチャンピオンに隔離した秋田書店のように、来週の『SKET DANCE』ももう少し対象年齢が高く乳首くらいならオッケーなジャンプスクエアあたりで特別編としてヤるつもりか…!?それなら篠原先生も少年誌という規制に邪魔されることなく自由に描けるし、秋田書店とは違う意味でグッドジョブだぞ集英社。

それにしても、ボッスンのヒメコへの無性欲ぶりはさすがに異常だなあ。照れ隠しとかでなければボッスンにとってヒメコは夫婦状態を通り越して血の繋がった姉か妹のような状態になっているのだろうか。



HUNTER×HUNTER

プフの策により偽の情報を流されたピトー。そしてゴンに突きつけられたのは、すでに死んでいたカイトを蘇らせることは不可能という現実。
事前のコムギ(プフ)の報告を受けた時にピトーが何を考えたかは分からないところがありますが、カイトがあの時点で死んでいたこと、ピトーのドクタープライスが死人の修復までできたという描写はなかったことから(死人の蘇生も可能ならコムギの命を救うのにそこまで焦る必要もなかったはず)、カイトの蘇生はできないというのは本当のことなのでしょう。

しかし問題はこの後のこと。
ゴンはカイトの蘇生が不可能なこと、さらにはその責任を感じて完全に警戒も戦意も失ってしまっています。しかしピトーは「コムギが解放された」という報告を得た今、もうゴンに行動を縛られる必要はなくなりました。ただ、現状ゴンよりもはるかに戦闘力は上回っているピトーが、報告を受けてすぐにゴンを襲うなり王の元に戻ろうとするなりの行動を取ろうとしなかったのは、一応ゴンへの義理を果たそうという意志は確かにあったのでしょう。
護衛軍の思考からすれば、真っ先に王のところか宮殿に戻ろうとするはずですけど、コムギを人質にさんざん恫喝されたゴンにかなりの脅威も感じていたピトーですから、ここでゴンを始末しようという行動に出る可能性もあります。

ただ一点気になるのは、今週はピトーの内面描写が一切なかったため、そもそもプフの策に本当に騙されたのかという疑問もあります。プフ自身が直接電話の取り次ぎをしなかったのは、本人がコムギに擬態していただけではなく、すでに”コムギは見捨てる”という選択肢を取ってみせた自分ではピトーには疑われる可能性もあったからだと思われますが、ウェルフィンとブロヴーダの二人がコムギにそこまで重要性があることを知っていたかどうかは大いに疑問が残ります。
場合によっては、報告を受けた時のあのピトーの表情は「あんの野郎(プフ)…嘗めやがってェェェ……!!」ということだったのかもしれません。


2010/4/7


ジャンプ感想(2010年18号)


NARUTO

香燐「でね…大蛇丸にずっと過酷な労働を強いられて…」
香燐「その後サスケがボスになったらなったでか弱い女の子のアタシに無茶な命令ばっかで…」
香燐「最後はゴミのように…!」

聞く人が聞いたら別の誤解を生みそうな香燐の供述ですが、彼女には乙女の柔肌にくまなくに付けられた痛々しい噛み跡という物的証拠さえありますから、サスケを鬼畜外道の猥褻男として貶めるには絶好のチャンスでもあります。
ここぞとばかりに嘘を並べ立てている香燐ですけど、三行目に関しては本当にその通りでしたからね。サスケも香燐にあることないこと引っくるめた性癖をでっち上げられたとしても、自業自得といえばその通りです。


仙人カエル「ナルトよ…お前への予言を見た。お前はこれからタコに会う」

http://www.ochoboya.com/5/107/586/0/1231/

タコって八尾のことですかね。足だけ指定しているから、牛と蛸のキメラの八尾のことですね。ナルトもキラービーも忍連合軍にとっては貴重な人柱の二人ですから、いずれ出会う時も来るのでしょうけど。

大蛇丸の細胞との一体化がさらに進み、能力だけでなく顔も大蛇丸に似てきたカブト。大蛇丸がまだ生きていたら、「あなたの子よ」と言って騙せそうなくらいです。
かつて大蛇丸も使用した禁術、穢土転生をも修得していたカブト。大蛇丸の時は初代、二代目、四代目の三人の火影(一人は邪魔されたけど)が口寄せをされていましたが、大蛇丸の遺伝子の入ったカブトはそれを超える五体の召喚。そしてカブトが口寄せに選んだのは戦いで死んだ暁のメンバーたちです。右から、イタチ、サソリ、デイダラ、角都、ペイン(長門)という、ボスキャラを復活怪人として集めた豪華ゲスト陣です。一度敗北している復活怪人の時点で、彼らの柩が敗者復活戦のボックス席に見えて”豪華”という言葉にも若干の誇張が疑われますが、純粋に実力だけでなら鬼鮫やゼツなどよりも手強いメンツもいます。
右から四番目だけちょっと自信がないですけど、メンツ的に故・暁メンバーでしょうし、残りの鬼鮫や飛段はまだ生きていますから、やっぱり角都以外にありえないですね。そしてこの一文で思い出しましたけど、飛段さんは今も首だけのまま死ぬこともトドメをさしてもらうことすらできずに半永久保証で地中に埋められているんですよね。死んでも生きていてもろくな目に遭わされないって、ほんと忍って怖いね。
ところでイタチはこれ、いいんですかね。万が一にもサスケに知られでもしたら修羅場どころじゃない騒ぎになるのは火を見るより明らかなんですけど。
あと長門はすでに戦闘どころか動かしたら死にそうな(すでに死んでるけど)保存状態で、これはもういい加減安らか眠らせておけよと思うところですが、長門も長門で生前は他人の死体を好きに使っていましたから、ある意味因果応報が回ってきた結果なのか。



ONE PIECE

先週、先々週くらいから、赤犬の出血状態が回復して無傷になったり、かと思ったら次のページではまた出血していたり、傷が治ったりまた開いたりを繰り返しているのが度々目について気になってしまいます。今週では赤犬が「おどれ”赤髪”…!!!」と言っている時は怪我一つなかったのが、その2ページ後のコマでは口や鼻から血を垂らしています。せわしない人ですね。
作画が尋常じゃなく大変な展開になっているのは言うまでもない状況ですから、こうした描き漏れは後々コミックで大幅に手に入るのでしょうかね。



BLEACH

TAKE 1

「はいカット!カーーーットッッッ!!」
「ちょっと藍染くん、台詞間違えてるよ!そこは一護が”人間と誰の子なのか”で次への引きを入れるところなのに、先にネタばらしの方を言っちゃったら意味ないだろー」
藍染「あ……やべ、すいません」
ギン「藍染さーん。自分で自分に鏡花水月かけてもうたんですかー?」
藍染「たく、うるせーなー」
「じゃ、撮り直しいくよ……はい!」


TAKE 2

黒崎一心と黒崎真咲の間に生まれた黒崎一護。
しかし藍染に、一護は生まれた時から”特別な存在”であり、「人間と──」”人間ではない何か”との間に生まれた存在だということが示唆されます。そしてその答えは死神の姿をした黒崎一心が目の前に現れることですぐに回答されます。

藍染「…随分長い見物だったね、ギン」
ギン「見物してたのと違いますよォ。手助けに入る隙も必要も見つからへんかったんです」
藍染「…そうか」

藍染的には上司を多対一で一人で戦わせておいてテメェも少しは仕事しろよと嫌味のつもりもあったはずですけど、ギンの方もしたたかなもので高いスルースキルであっさり流してしまいました。
このシーン、藍染とギンを、『ギャグ漫画日和』の芭蕉と曾良に置き換えても違和感なさそうです。

そして戦いはようやくギンも加わって、一心対藍染、一護対ギンという展開に。
一心のハイパーデコピンで吹っ飛ばされた藍染ですけど、これも山本のような体術でしょうか。

一護に対して卍解を出してきたギン。ギンの斬魄刀「神槍」の能力といえば「伸びる」
最初に神槍の能力が披露されたのは『BLEACH』に始解というものが登場したばかりの頃でしたから、”ただ伸びるだけ”という神槍の能力もそれなりに凄いものだと思われていましたが、副隊長格の斬魄刀でさえ”斬った対象を重くする”とか”炎系の飛び道具を発射する”とか”触手化して相手の霊圧を吸い取る”とか、いかにも特性らしい特性を出してきた今となっては、「え?なに?君の斬魄刀ってただ伸びるだけなの?ゴムゴムの実のオマージュ?それで名前は「神槍(笑)」っていうんだ、とってもCOOLだね(笑)」などと言われかねません。
ギンの持つ手札ですが、ついさっき藍染が「俺は虚化なんてしないよ」と虚化を下に見る発言をしたばかりですから、ギンも卍解がフルパワーの能力でお終いになるのかな。



PSYREN

ヴィーゴが空中から地中奥深くまでダイブしていく構図がお気に入りです。はっきりと高い所にいるということが分かる背景描写がされている状態で、空中を落ちていったり飛び回ったりしているシチュエーションというのは爽快感があって好きです。

”根”に辿り着いたヴィーゴは、早速手近な人間から「忍道戒」の如く血祀殺法していきます。ヴィーゴが森山の背後に立った時に「キィン!」という音が脳内再生されるくらいに見事な暗殺の手際でした。
地中に潜ったり物体に潜んで刃物で斬りつける能力を見せたヴィーゴでしたが、それだけでなく人間の体の中に手を入れて、外側は傷を付けずに心臓だけ抜き取るという五体背骨手のような器用な真似まで披露します。刃物よりもこっちの方が、くらったら確実に致命傷になる分ヤバそうですね。五体背骨手が分からないという人は、『竜童のシグ』をイメージしてもらってもかまいません。ヴィーゴにとって凶器の使用はむしろ相手に気遣っているということになるのでしょうか。

マリー「どうして…どうしてあなた達はこんな酷い事ができるの…!!」
ヴィーゴ「お…俺を理解しようとしない方がいい…俺の感性は…孤高にして唯一無二の存在…ただ感じればいい…」

人を殺す時はね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで…
道徳性について説いているマリーに対して微妙にずれた回答をしてくるヴィーゴ。まったくの意思疎通が取れないタブーやキチ○イよりも中途半端にコミュニケーションが取れてしまう(でももうまったく半分は取れていない)ヴィーゴのようなタイプの方が精神的には相手にするのは厄介ですね。



トリコ

最初うっかり読みすごしてしまって気付きませんでしたが、開始3コマでボギーとバリー食われちゃってるのかよ。
たまたまトミーが残したパラサイトエンペラーがいたからいい具合につぶし合いを始めてくれましたけど、鉄平はこんなとんでもないものを再生させてどう収拾をつけるつもりだったのでしょう。まあ、こいつらこのまま半永久的に氷の大地で戦って、数万年後くらいまで戦った状態のまま岩塩層の中で保存されていそうですけど。



ぬらりひょんの孫

IBARAKIDOUJIさんの攻撃が普通に格好良くて、あのアピールしまくりのITAとか全然使ってくれないことにちょっとがっかり。
IBARAKIDOUJIさんは左側から攻撃を仕掛けられたら相手の姿は見えるのかな。さっきからすっごく胸元のITAが邪魔そうに見えるし、そろそろ自分でも「もうこれ取ってもいいよね?」とか思っているんじゃないでしょうか。

毛倡妓「攻めんのがアンタ、守んのがアタシだったでしょ」

つまり首無×毛倡妓のかたちになるな。そりゃあんな紐などという女性を縛る以外の用途のない道具を武器にしている時点で、こいつがとんでもないドSだってことは分かりきっていましたよ。


鬼童丸「生け贄なら羽衣狐様へ渡せ。しかも一人だけなどと…油を売っている場合ではなかろう」

床に垂れた血を舐めただけで鼠が氷結するくらいですから、うっかり生け贄にでも捧げたら羽衣狐様がお腹を壊してしまいませんかね。あとスルメをおつまみに日本酒をやっている鬼童丸の姿があまりにも普通のおっさんでちょっと吹いてしまいます。

なぜか鞍馬の天狗のことを覚えていない鬼童丸。この様子だと鬼童丸だけでなく茨木童子やしょうけら等、他の京妖怪達も同じことになっていそうですね。土蜘蛛一人だけ400年間封印されて空白の時間があったことに関係ありそうですね。鞍馬の天狗くんはね、「転校」しちゃったんだよ。
そういえば、先々々週に牛鬼と一緒にいたのが天狗だったか。仏像と仏像の間にナチュラルに即神仏の置物みたいに鎮座ましましていましたけど、多分まだ生きていましたよね。


2010/4/1


※エイプリルフール用に書いた嘘感想です。

ジャンプ感想(2010年l8号)


BLEACH

一護と藍染の戦いに突如割って入った黒崎一心。そういえば一護はまだパパが死神だったことは知らなかったんでしたっけ。

藍染「久しぶりだね、黒崎一心……いや、元・護邸十三隊十一番隊隊長、黒崎……剣八

以前にグランドフィッシャーと戦った時の口ぶりから、おそらくは隊長クラスだとは思っていましたが、やはり元隊長。そして”剣八”の名を継いでいた十一番隊の隊長です。
確か更木剣八が十一番隊長になった時は前任者を倒して継いだはずですけど、一心が浦原たちと共に尸魂界を抜けて現世に来たのであれば、十一番隊も一時的に隊長不在、その後を更木の方の剣八に倒された誰だかが継いだってことですかね。あの過去編では十一番隊隊長は会議もボイコットしていて名前も出ていませんでしたっけ。
ともあれ、一護と同じくまだ藍染の始解は見ていないという黒崎パパが藍染の相手をすることに。敵側はもう藍染と市丸くらいしか残っていない状況ですから、登場させるならもうこのあたりのタイミングしかないのでしょうけど、ラスボス相手の戦闘というのはやっぱり噛ませ犬にされるのではという嫌な予感はぷんぷんします。



PSYREN

まさかの大量殺戮展開。いや、いくらなんでも早すぎだろ。ヴィーゴ一人でこの漫画の大量殺戮記録を塗り替えてますよ。先週”根”の生存者を一気に500人増やしたのは、まさか思う存分にこいつに殺らせるためだったのか。
ヴィーゴの能力は、フレデリカやアゲハのような圧倒的な破壊力や広範囲の攻撃性能はないものの、隠密にして迅速に、そして距離に関係なく対象を攻撃できるというトリッキータイプ。
天戯弥勒も現代で大量殺人とかはやっていましたけど、弥勒のセフィロトは破壊力と広範囲の射程を持っていたから簡単に人間無双をやってのけていましたけど、ヴィーゴの場合は一人一人手作業殺人ですからね。手間や労力のかかり具合は比べるまでもないというのに、嬉々としてSATSUGAIにいそしんでいます。

”潜航師”の名の通り、アゲハのメルゼズ・ランスを地中に逃れて難なくかわしてしまうヴィーゴ。地中や壁の中に潜むだけならシャオの探知能力でなんとかなりそうなところですが、こうもジョジョ5部のチョコラータのごとく頭部も含めて五体バラバラになっているとどれを狙っていいのか攪乱されて分からなくなりそうですね。



いぬまるだし!

大石先生的には人気の出てきたたまこ先生プッシュをもう少し続けたい意向なのかな。メイドの次は猫耳(尻尾付き)スタイルとか、もうファンの需要を読みすぎでしょう。



ぬらりひょんの孫

ついに出てきましたIBARAKIDOUJIさん。今日も胸元のITAが決まってるっスよ!
元は室町時代に京都の百鬼夜行の主として妖怪を支配していた酒呑童子の腹心の部下でしたが、酒呑童子共々羽衣狐に破れて以来、羽衣狐の支配下に。
回想ではあのトレードマークに等しい胸元のITAがないちょっとショタキャラの入った美少年だった茨木童子ですが、もしかして羽衣狐に付けられた顔の傷を隠すためにあの板を付けているってことでしょうか。なんというかその、もう少しこう、なんというか他に隠す物なら適切な物があったろうにと…

次第に殺戮の限りを尽くしていた頃に戻りつつあると言われている首無ですが、茨木童子の方もあのITAが剥がされたりして古傷が露わになることで羽衣狐の配下となる前の、貧民時代のシーザーのような荒くれ茨木童子に戻るという展開もありそうですね。



黒子のバスケ

予想通りというか、前半戦はいきなり桐皇に大差を付けられる海常。黄瀬を見下ろす青峰のこの構図、なんかカツアゲされてるみたいに見えるよ。
が、しかし、ここまでは計算通りという海常。黄瀬も体力ゲージが弱パンチ一発で削りきられそうな有様ではあるものの、余裕の笑みを浮かべています。
海常の策は青峰封じの一点に特化したということで、同じキセキの世代である黄瀬を捨て石にするという策に出たようです。「個人」で青峰には勝てなくとも「みんな」で勝てればいいという、この辺は黄瀬は黒子と同じ結論に至ったようですね。