くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2009/10)

2009/10/28


ジャンプ感想(2009年48号)


今週のジャンプは表紙に始まり全体的にハロウィン尽くしです。バレンタインデーやクリスマスと違って、日本じゃハロウィンの習慣ってそれほど定着もしていないと思うのですが、季節ネタには敏感な雑誌関係は恒例行事として取り入れることは欠かさないですよね。
ハロウィンのイベントって、少なくとも私は一度も経験したことも見たこともないのですが、みなさんはどうなんでしょう。SAITAMA県民は田舎者ですか、そうですか。
ところで私は海外の風習についてはあまり詳しくないのですが、ハロウィンというのは確か、幼い子供達が仮装して「お菓子をくれたら、イタズラしてもいいよ」と言って家々を練り歩く風習でしたっけ?



BLEACH

一護の仮面の模様ってそんなに重要なんでしたっけ?今まで誰も気にしてすらいなかった気がするのですが。

一護に瞬殺とはならず、意外に強かったヤミー。いや、0十刃なんだからそれくらい強いのは当然のはずなんですけどね。ただやっぱり彼のリアクションから漂う小物臭はどうにもフォローのしようがない。今週の『めだかボックス』の台詞を引用すれば「なぜ自らかませ犬のセリフを!?」。
彼の0の称号がこけおどしではなかったとして、その下の1〜3が倒された時点で十刃に見切りを付けた藍染は、もしかしたら本当にヤミーの存在を忘れているのかもしません。
しかし、「ウルキオラ〜グリムジョーまであいつらみんなゴミ」発言。これは本気で言ったセリフではなかったということにしてほしい。ウルキオラが倒された時には一応ツンデレ的にウルキオラの死を悼むそぶりも見せていたので、その伏線をなかったことにしてヤミーをその程度のキャラクターにしてしまうのは残念です。

一護が苦戦しているところに駆けつけた白哉と剣八。この二人は、仮面化前の卍解一護に負けた人と始解一護に負けた人という組み合わせなのですが、それでもどこかの隊長とは違って驚きの安心感です。積み上げてきたものが違うと同じ隊長でもこうも印象が違うものなんでしょうかね。
白哉の不意打ちアタックで早くもヤミーに大ダメージ。一護の月牙天衝を首にくらった時はかすり傷程度だったのに、白哉の始解すらしていなさそうな不意打ちで足切断という深刻なダメージを受けているのは、ヤミーがプロレスラーのように「覚悟」を決めて攻撃を待ちかまえていたかどうかの違いなのでしょうか。破面はダメージに耐えうるだけの覚悟、その覚悟を瞬時に決める。
あと、白哉の「不意打ち」と書きましたが、敵が自分の足下まで来ているのに全く気付かないことがそもそも問題ですよね。ルキアたち三人を相手に無双プレイで蹴散らした時もサイズの差のせいで敵を見失ってばかりいたみたいですし、巨大化したことがマイナスにしか働いていない人というのも珍しい。



ONE PIECE

ミホークの刃をバラバラの能力でかわしているバギーは、これはバラバラの能力で自動的に能力が働いてかわせているんでしょうか。自分の意志で動かしてかわしているんだとしたら、世界一の剣豪の刃を難なくかわしているってことですよね。キャプテンバギー、やっぱりあんたは凄ェ男だったんですね。やっぱりキャプテンバギーは最高ス!

クロコダイルとドフラミンゴとの交渉は決裂。ドフラミンゴも今は七武海の立場で政府の下についてはいるけれど、クロコダイルと同じく裏で何を進めているか分からないキナ臭い人物。その辺この二人は似たもの同士で、それもあってドフラミンゴはラブコールをかけてみたというところでしょうか。現状政府が信用して良さそうな七武海って、ミホークと洗脳されたっぽいバーソロミュー・くまくらいですか。

そして海軍の切り札として登場した量産型くま。くまシリーズ…完成していたの…!?
ちょっと作り過ぎちゃったのくらいの勢いでずらりと居並ぶ大量のくま。絶望度をドラクエで表すなら、討伐可能レベルぎりぎりのところでバラモスと戦闘していたらバラモスが仲間を呼び出してバラモス×7匹がやってきた、そんなかんじでしょうか。こいつら合体してキングくまになるかもしれない。
量産型くまが顔形から衣装まできれいにオリジナルとおそろいにしているのは職人的なこだわりなんでしょうか。改造サイボーグ人間だったら別に型取りして作っているってわけでもないよね。



こち亀

冒頭の中川のあれがさっぱり意味が分からなかったのですが、これは、イケメンだったら何を言っても女ってのはキャーキャー騒ぐんだよ、という作者の風刺ネタなんでしょうか。



保健室の死神

なんだこれ。



PSYREN

ジュナスの威力特化のバースト「阿修羅・解」。「毘沙門」シリーズは遠距離・広範囲攻撃が専門で、「阿修羅」シリーズは近距離の威力重視という区分けですかね。「阿修羅」の発動でジュナスが「魔羅」がどうこう言うモザイク阿修羅魔神に変身したりしないでよかったです。

シャオとタイマンした時にはあんまりパッとしない能力に見えていたハルヒコのショッカーですが、PSI能力の強制解除って、サポート側に回るとかなり強いですよね。ライズも解除されていたらほぼ無防備状態で相手のPSI攻撃をまともに受ける危険があるわけですから。あの時はハルヒコ単体の攻撃性能が高くなかったために、シャオに「寂しい黒猫」呼ばわりされるなどの辱めを受けたあげくに倒されてしまいましたが。

後の星将の一人であるジュナスを捕らえるチャンスが来たかと思ったところに介入したのはリコのPSI能力。結局彼女は会ったばかりのジュナスを味方と信用して、彼女自身の意志でそちら側に付くことにしたわけです。もっともリコの立場にしてみたら、素性は知れないけれどジュナスは自分を閉じこめ縛り付けようとする今の環境から救い出してくれると言ういい人、同じく素性は知れないけれど影虎たちはどう見てもヤクザとちんぴら(主に金銭の強奪を生業とする)グループのいかがわしい連中。この二者択一を迫られたら普通の感覚の子供でも前者を選ぶと思います。
リコのPSI能力はこの年齢にしてすでに巨大な異形の生物を実体化させるほどのものとなっていました。いや、問題は大きさよりもこのデザインです。彼女が孤児院で「何もするな」と部屋に閉じこめられたりしていたのも、彼女の力そのもよりも彼女のデザインセンスが大きく起因していた気がします。



MEDAKA

フラスコ計画や十三組生徒たちが何をもって「天才アブノーマル」とみなすのかはよく分かりませんが、とりあえず戦い勝つことでどちらがより「天才」に近いかが証明されるらしいこの世界は、「誰が一番強いのか」を競う『バキ』の世界と思考が同じようです。
なぜ因縁もなき若き学生たちが戦い合うのか、それは己の最強天才を証明するためです。みんな、天才なんだ星人です。

めだかを待ち伏せしていた三人の十三組生徒たち。デザインからしてすでに雑魚臭が凄いのですが、加えて「人間は一匹見たら三十匹はいるって言うだろう?」というセリフ。かっこつけて言っていますが、お前らなに自分で「ゴキブリ」宣言してるんだよ。自分以外の人間をゴキブリ扱いしているのならともかく、「天才」を自称する人がそのゴキブリの群の中に自分を入れたらダメでしょう。

・牛深柄春 趣味:モータースポーツ
・平戸ロイヤル 国籍:日本
・直方賢理 身長:190cm

これが今週倒されたゴキブリトリオのステータスですが、「国籍:日本」とかもはや特徴でもなんでもねえよ。お前と同じ特徴を持つ奴なら世界に1億3千万人近くいるわ。
そして「身長:190cm」。彼が登場した漫画が『黒子のバスケ』だったら相応の待遇を受けられていて良かったのですが、この漫画では飛び抜けた高身長などというステータスは血液型に等しいくらいにどうでもいいステータスです。『バキ』世界なら逆に噛ませ犬フラグでムエタイと並んで縁起でもない特徴です。

そして飼い慣らされてしまった野生を目覚めさせるために兄に会いにいくというめだか。やっぱりそのお兄さんというのはドーピングとハードトレーニングとかしてるんですかね。


2009/10/21


ジャンプ感想(2009年47号)


バクマン。

加藤さんは『ヒカルの碁』の伊澄と同じルートを辿っていますね。一番最初の頃は特にそれほどでもなかったのに、話数を増すに連れて段々容姿のレベルが上がっていくという。
正直、今の加藤さんは亜豆よりもかわいくなっています。亜豆が『ダイの大冒険』におけるバランだとすれば、加藤さんはポップ並の成長性です。

・”マンガ”人気投票結果
メインキャラのメイン漫画が上位に並ぶという、まあ、いたって順当なランキングでしたね。順当すぎて面白みに欠けるところもありますが。個人的には『TRAP』や『CROW』なんかよりも『チーズおかき』や『カラフジカル』が扉絵に堂々と出てきているところが見たかったです。
読者コメントも特に当たり障りのないところで来ているのですが、ただ一つだけ、『hideout door』のコメント。

・原作者が美人そう!(21歳女)

って、どんだけ想像力がたくましいんだよ。ペンネームと書いているシナリオからじゃ性別すらどうだか分からないっていうのに。こういう人は『To LOVE』原作者の長谷見沙貴氏を名前から女性と勘違いするような人じゃないですかね………ごめんなさい、連載終了後に始めて知りました。
しかし21歳の女性がわざわざ原作者の容貌を想像するってどういうことなんでしょう。もっと幼い年齢の男が『hideout door』のファンタジックな作風からそんな夢見がちなことを考えるならまだ分からないでもないですが。そういえば、蒼樹嬢は初登場時の年齢が20歳で、あれから連載、打ち切り等を経て時間が経っているから、ちょうど今が21歳くらいになっていると思われます。あれ…まさかこの読者コメントって……



NARUTO

第四次忍界大戦において、残る人柱力のキラービーとナルトは「保護する」ということで鉄の国と四影らは承諾となりました。個人的な思い入れを持っている我愛羅からしても、ナルトの存在が「何をしでかすか分からない奴」なのは同じでした。うん、そうだよね。外から見たらナルトの評価ってそうだよね。やっぱり「とりあえずあとは全部ナルト一人に任せて、俺たちは手出しはしないことにしようぜ」という発想にいたってしまう木の葉の現状がおかしいんですよね。
そしてなんだかよく分からないうちに新しい火影に他国との外交関係を最悪のレベルにまで落とし込まれてしまっていた木の葉の里はどうなるのか。ダンゾウが就任して最初の仕事がすでにこの有様ですよ。熱弁に打たれてダンゾウを選んでみた結果がこれだよ。
里は未だに復興の目処も立たず、この短期間に権力のトップは二度も変わり、そのトップの一人は他国との間に大きな問題事を作り、経済的にも政治的にも木の葉の里は消耗と混乱の極みに達しています。ダンゾウのことは抜きにしても、今の木の葉はそっとしておいてやるのが忍情じゃないでしょうか。ナルトとか、本気でこの里がやばい時にサスケのことで頭をいっぱいにしている場合じゃない。

ダンゾウも、そしてサスケやマダラたちも去った、嵐の後の五影会談の場に残ったのは、大量のゼツの死骸でした。いや、別に本体は無事ピンピンして生きているのだから、この大量のゼツの形をした物体はなんて呼べばいいのでしょう。確か「胞子の術」って言っていましたよね。胞子とは菌類などの生殖細胞のことです。ということはあれですか、この会談の場に大量に残された残骸はゼツの精子ってことですか。成長早くて短時間で成体近くまで成長していましたが。
それにしてもこれ、後始末する人が大変そうですね。心理的に普通の死体とかよりもずっと嫌なものがあります。こんなでかい精子の成れの果てとか……少しは少年誌ってことを考慮して忍術を使えよ。『アイシールド21』の峨王くんだって「精液濃い」発言が不適切と見なされてコミックでは「精気」に変えられてしまったというのに。チャレンジャーだなあ岸本先生。



BLEACH

「たくさん食べて、大きくなれよ」というグリーンジャイアントの言いつけを守ったかのようにすくすくと急成長して大きくなった、0十刃のヤミーでしたが、いつもこういう時にやられ役をあてがわれる不遇な三名を蹴散らしたところで帰りがけの一護に一蹴。まだ倒されてはいないでしょうけど、すでにヤミーのリアクションが三下のレベル。悟空に蹴散らされるナッパにそっくりです。これはあまりいい勝負もできずにやられてしまいそうです。
ウルキオラと一緒に最初に登場して、そして最後まで生き残った十刃にも関わらず、これまでろくな活躍もできず、十刃の一人なのに気が付けば一人虚園に置いてきぼりにされ、エネルギーチャージを完了させてこれで存分に暴れられるぜヒャッハァーと思ってみたら落とし穴にはまってさようなら、そして今は一護の見事な噛ませ犬。さらには最近になって1十刃のスタークからは仲間扱いすらされていなかった事実(スタークの十刃の回想にヤミーだけいなかったこと)も判明し、不遇と哀れと悲運が三重盛の本当にかわいそうな子です。そういえば、破面前の虚は上級ほど人間に近いサイズと形になると言っていましたけど、帰刃して逆にビッグサイズになってしまうヤミーって…
こんな風に一護にめんどくせえ程度のノリでボロ雑巾にされるだけの簡単なお仕事ですにするくらいなら、負け犬トリオの三人がものすごく苦戦したけどうまい策を思いつくことによってかろうじて勝てた、という展開にしてくれた方が良かったなと個人的には思っていたりします。



美食黙示録トリコ

兵藤会長の指示の元、エスポワールに乗り込み極寒の大陸へと向かうトリコら美食家たち。
アイスヘルの氷の中に保存された大昔のグルメ家たちフルコース、そしてその氷が解凍されて流れ出たものこそがセンチュリースープとなるといいます。とりあえず美味いもんたくさん集めてダシを取ればとんでもなく美味い物が作れる理論です。でも、牛肉のすぐ側にチョコレートが保存されていたり、その隣には梅干しが保存されていたりしたら悲惨なことになったりはしないのかなあ。
冷凍・冷蔵技術が発達して食物を長時間新鮮な状態に保つことができるようになったのは現実の歴史上でもまだ一世紀と経たない最近のことで、缶詰の技術にしても二世紀前に出来たばかりです。それ以前はせいぜいが塩漬けや漬け物などの方法で保存のきく状態に加工するのが精一杯でした。特に『トリコ』世界は、極上の食材というのは捕獲・入手自体が危険を伴うレベルで困難なわけで、食べたい時にそうホイホイと取りに行くこともたやすくはないのですから、できればせっかく手に入れた食材は余らせて腐らせるなんて勿体ないことはせずに保存しておきたかったでしょうね。
しかしこの天然の冷蔵庫、最後まで取り出されることがなかった食材もあるように、昔のグルメ家の方々は結構適当に氷の中に思い思いの食材を保存していたようですが、他の人に盗られる心配とかはなかったんでしょうかね。食材が人の命よりも重そうなこの世界、一流のグルメ家が保存までするようなフルコース食材を欲しがらないグルメ家はいなかったと思いますが。その辺は性善説的に昔のグルメ家はモラルがあったということなんでしょうか。



魁!黒箱塾

天才を大量生産することが目的のフラスコ計画。そのモルモットに選ばれた十三組の生徒達。そしてその座を狙って起こる校内バトル。うん、やっぱりこれは男塾のノリに入っていますよね。
めだか率いる人吉や鍋島らの13人で、対アブノーマルの13人と団体戦、その後は箱庭学園一致団結し、他校のアブノーマル生徒達と戦っていく、そんな展開が予想されたり。13組にやたらと老けた隻眼でソーサー状の武器を持った生徒が出てきて「天才とはなんぞや?」という問いかけとかするかもしれません。

「かたっぽ生徒会長でしょ?じゃあ普通なんじゃない?」
「いや!今回はもう一人の方明らかに頭がおかしいらしい!」

なんかさりげなくひどいこと言われてるよねめだかちゃん。



PSYREN

ジュナスの理子に対する態度だけを見ていると、ジュナスがヤクザと強盗犯の悪者グループから少女を守ろうとするいい人に見えなくもないです。もっとも、それ以外の場面でしっかり無関係の人間を殺しているので善人に見えることはないですけど。 これくらいの年齢差の、特殊な力を持った男女が逃避行するのは『バオー来訪者』を彷彿とさせて私的にはありです。弥勒とかもう放っておいて、このまま二人で遠くまで行っちゃいなよ。

影虎さんはライズオンリーで、ランやハルヒコのような特殊攻撃は持たないけど肉弾戦は馬鹿強いってタイプでしょうかね。この人のキャラクターからしてPSI能力もそれくらいシンプルな方が合っていますけどね。


2009/10/13


ジャンプ感想(2009年46号)


表紙

ナルトのこのどや顔はなんなんだ。
最近の少年ジャンプでは少なくなっていますが、少年漫画やアニメのメインキャラが一般大衆にも親しみのある食べ物が大好物だということが頻繁にピックアップされるのは『キン肉マン』の頃からある伝統で、こういう設定も少年漫画のバトル物に並ぶ王道設定ですね。おじゃる丸(『おじゃる丸』)の好物といえばプリン。リラックマの好物といえばプリン。ミリィ・トンプソン(『TRIGUN』)の好物といえばプリン。ノヴァ博士(『銃夢』)の好物といえばプリン。弥子(『魔人探偵脳噛ネウロ』)の好物といえばバケツプリン。みんなプリンが大好きです。ナルトもラーメンじゃなくてプリンを食え。



NARUTO

「何て事をしてくれやがったんだコラ!これだから忍は!

ここまで言うってことは、鉄の国に来た忍がこういう粗相をしでかすことは珍しくはないってことでしょうか。確かに忍ぶ気はさらさらない人が多いですけど。鉄の国の人にとっては、「ま た 忍 か」という感じなのでしょうか。

ナルトの気持ちを知り、覚悟を決めて鉄の国へのサスケ探索任務に参加しているサクラ。ナルト、サスケ、サクラたちの、このまるで三角関係のもつれのような厄介事に首を突っ込むことになったキバが早くも心労を感じているのは仕方のないことだと思います。サクラはサスケに出会ったらまず刺すかもしれません。場合によってはその痴情のもつれに止めに入らないといけないのですから、キバも大変でしょう。いや、今のサスケは敵対関係なんだからそこは放置でのいいのか?

相手の攻撃をすり抜ける能力だけでなく、吸い込んで異空間に収容する能力までも持ち、忍の基準で考えてもなんとも人間離れした特性を持っているマダラ。『ハレグゥ』のグゥのような人ですが、マダラの異空間には他にも吸い込まれた忍たちが生活していたり謎の生物が生息していたりするのでしょうか。何でもかんでも飲み込むなよ。

ダンゾウたちはもうすっかりどこかに行ってしまったようですが、こうもダンゾウとマダラを同じ場に居合わせないのはやっぱり同一人物であるという伏線なのか、それとも単なるフェイクなのか。ダンゾウの車輪眼は彼のオリジナルではなくうちはシスイから奪った物だということは分かっていますが、一度も素顔を見せていないトビが本当にマダラなのかはまだ確定できませんし、マダラの名を借りて暁としての行動を進めようとしている可能性もありえます。
仮にダンゾウ=マダラ(仮)だとして、ダンゾウと行動して火影となって木の葉の里の実権を握ることが本来の目的ではなく、暁としての行動が本命で、ダンゾウとしての行動は暁の動きを優位に持っていくためとも考えられます。
今のところ、マダラが素顔を見せない理由が分からないですからね。



BLEACH

白は最後まで斬魄刀を出すことなくリタイア?
そしてヴァイザードの中では初めて卍解を見せた拳西。なんか『BLEACH』で久々にこういうシーンを見たせいか、拳西卍解のシーンは凄く爽快で燃えますね。「鐵拳断風」と、全力で己が刀剣であることを否定している卍解ですけど。
ヴァイザードの人たちなら当然卍解した隊長格よりも強いだろうと想定されたところだと思っていましたが、そもそも元副隊長も含まれているわけだから、全員が卍解できるとは限らないし、始解で全力だったヴァイザードもいるのかな。



家庭教師ヒットマンREBORN!

雲雀が新たに匣から生み出したのは、両面にトゲの付いた黒い手錠。ドSの雲雀らしく、いかにも痛そうでネチネチと嬲るには適したSMプレイ道具です。あと、手錠の色が黒いところが生々しくてイヤですね。
しかし手足くらいは簡単に千切って再生できるデイジーにこの程度のSMアイテムでは効果は薄く、まるで通用しませんでした。すると雲雀は今度は雲の増殖の力を利用して、デイジーの全身を手錠で拘束するという大胆なプレイ内容にエスカレーションさせました。このあたりまで来るともうプレイの域を超えて拷問の段階に入っています。顔の部分だけは手錠で覆われていませんが、これは雲雀の手心などではなく、拷問で苦しむ表情を確認するために空けてあるのでしょう。中世の拷問道具アイアンメイデンも、相手の生死や表情を確認するために顔の部分だけ開閉できるようになっていました。
こんな状況に至っても相手を一撃で倒すのではなくじわじわと締め上げて拷問をお楽しみになるところはさすがは雲雀さんです。さくやはおたのしみでしたね。バロック拷問奇譚なんて目じゃないハードなプレイ内容に不死身を誇るデイジーもとうとうイってしまいました。
雲雀ファンの人たちは、手錠で全身拘束というマニアックプレイをさら二段飛びくらいで飛躍させたプレイも許容できるようにならないといけないわけで、ヒトゴトではありますが大変だなと思います。

これまでの(仮)六弔花とは違って、ボンゴレ勢力と比べても圧倒的な力量差を誇っていたと思われた真・六弔花でしたが、その一人のデイジーは思いの外あっさりとやられてしまいました。デイジーは真・六弔花の中では「奴は六弔花の中でも最弱…」、「ボンゴレごときに負けるとは真・六弔花の面汚しよ…」的な扱いになっちゃうんでしょうか。ボンゴレ守護者以外の十年後のディーノやヴァリアーたちがあまり活用されることなく、ボンゴレ守護者に倒される前の噛ませ犬的なポジションになりそうなのがちょっと残念ではあります。



トリコ

グルメ賞金稼ぎとかまでは、まあこの世界だからと流せるところですが、「グルメヤクザ」とか「グルメ騎士」とか、活動内容を想像することが困難すぎてどう受け取ればいいのか悩みます。グルメにみかじめ料を徴収するとか、グルメに縄張り争いで抗争が起きるとか、なかなか想像力が試されるところです。虹の実編で出た一台何億もする「グルメ戦車」も何がどう凄いのかまったく分かりませんでしたが、あれは登場して1コマ目で壊滅されていたのでその程度のものだと判断すれば良かったのですが。

センチュリースープの在処を知っていて、依頼に応えた者には100億を出すと言う帝愛の会長。しかしこの悪人面。本当にセンチュリースープを入手してきた者にお金を支払ってくれるんでしょうかね。なんだかんだ難癖を付けて無効にしたりしませんかね。今大勢いる美食屋も「すぐに大自然のふるいにかけられる」と言っていますが、むしろメインはそっちの方で美食屋たちが次々と倒れて脱落していく様を見て楽しんだりしそうです。

ゾンゲさんはもう、これは絶対に最後まで生き残るよね。『トリコ』世界で小松以上に生存が保証されている人です。



保健室の死神

あしたって

結局、だらだら時間を繰り返しても期待するあしたは永遠に来ないって話ですね。

扉絵から、今週は美久→真哉の百合展開と思ったら別にそんなことはなかったぜ。というか、今週真哉は登場すらしていなかったぜ。
一人目の女の子キャラがスパッツ。今週の二人目の女の子がニーソ。と、来たので、次に登場する女の子は黒タイツと予想されます。関係ないですが、黒スパッツと黒ニーソを一緒に履くと、これは黒タイツと見なされるのでしょうか。

今回の話はあがり症の女の子があこがれの男の子に話しかけられなかったことを悔やんだことで、そこにつけ込んだニワトリ病魔の力で昨日と同じ一日が延々と繰り返される話。ここは人によって思い出すものは変わってくるんでしょうね。『ハルヒ』のエンドレスエイトだったり、『ジョジョ』のゴールドエクスペリエンス・レクイエム、バイツァ・ダストだったり、『D.Gray-man』のミランダのイノセンスだったり、『アウターゾーン』の時間を巻き戻す時計の話だったり、藤原カムイの『福神町綺譚』だったり。
同じ時間が繰り返されるというテーマ自体は最近でもわりと使われることが多く、珍しくはないところでしょうか。
今回の病魔「ぴーちゃん」はシルエットのみですが、どう見てもニワトリです。鳥頭ということで特定の二人をのぞいて”時間自身が経過したこと”も含めて起きたことを全て忘却してなかったことにしてしまうということでしょうかね。なんか言葉遊びみたいな理屈付けですけど。
しかし、これまでの病魔は、イケメンにする見返りに他人のエキスを要求するとか、近寄った男とケンカ沙汰にしてしまうとか、ヤンデレ般若にするとか、妖怪チックな部分はあっても事件が起こる規模は限定されていましたが、今回のは時間巻き戻しという大技なうえに、最悪地球の全人類を巻き込んでいるんですよね。実質、ラスボス級の能力の持ち主ですよ、このニワトリ。
そしてワケが分からないまま時間の巻き戻しの世界で孤立している藤くんは、そろそろディアボロのごとく発狂しそうになっていますね。美久ちゃんが早いところ想いを遂げてくれないと、藤くんの精神がいい加減ヤバイです。

ところで、ニワトリの鳴き声を考えたら、「ぴーちゃん」っておかしくない?お前、インコやヒヨコではないだろ。



PSYREN

二重の意味で切れるのも切るのも早い子ジュナス。
W.I.S.Eのメンバーは、宣戦の儀を行う前からもうすでに本名ではなくハンドルネームで呼び合っているんですね。でも、今回ジュナスは孤児院引き払いのボランティア活動に参加することで潜り込んでいるわけですから、ちゃんと本名なり偽名なり日本人として通じる名前でボランティアの人たちに接触しているはずですよね。下手したら、ランに「俺の名はジュナス…」みたいに名乗った後でボランティアの人たちに「おい、ケンジくん!何をやっているんだね!!」なんて言われることになってかなり恥ずかしい思いをしていたかもしれなかったわけです。

ジュナスが孤児院に潜り込んだ理由は「創造主」と呼ばれるサイキッカーを手に入れるためでした。そのサイキッカーとは、未来世界で第四星将カプリコとなる女の子、「PSYREN カプリコ」で検索すれば最初に出てくるのが2chのキャラ萌えスレという『PSYREN』のロリアイドル担当のカプリコでした。第四星将という、ドルキさんのより一つだけ上の地位だったのでそんなに重要人物だとは思っていなかったのですが、今回の天戯弥勒の口ぶりからすると、結構未来世界で重要な役割を持っていそうですね。むしろこれで、W.I.S.Eの星将のランクに第四と第五で越えられない壁があったことが分かります。
カプリコはW.I.S.Eでは生物研究担当の役職でしたが、あのタブー生命体達は単に人工の技術だけではなく、彼女のサイキック能力があって初めて生産が可能になっているのかもしれません。