くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2008/09)

2008/9/24


ジャンプ感想(2008年43号)


アスクレピオス(新連載)

>本格医術ストーリー開始!!
>マンガの常識?限界?そんなもんまとめてブッ壊し!!
>鬼才降臨!獲るぜ頂点!!新連載第2弾!!

多少ビッグマウス気味にでも新連載を盛り立てるために、この漫画は凄いんだぞ、という風に煽っておくのは普通だとは思いますが、二行目以降のヤンキー漫画のノリを引きずったような煽りはどうかと思います。一応医術ストーリー漫画なんだからサイクロプスのお兄さんが出てきそうな煽りはやめてほしい。
それとこの鬼才はすでに少年ジャンプに5年前と3年前に『戦国乱破伝サソリ』、『カイン』で2度(読み切り入れて5度)降臨済みなのですが、その事実はなかったことにしたいようです。

医術と宗教という、これまでのジャンプにはなかった分野を開拓させようという試みのようですが、作者自身が「なかなか大変なテーマを選んでしまいました」と言っているように、漫画としては正確に描こうとすれば地味になりがちなテーマでどこまで読者を引きつけられるのかは難しいところだと思います。
第一話の話の切り口が平凡なところに落ち着いてしまっているので、本当に以降の展開で話を盛り上げていけるのか不安が残るところです。
また、アスクレピオスを”切り裂き魔”として追う教会の勢力とビブロスの存在、戦う幼女などの要素が微妙にバトル路線、ファンタジー路線も盛り込んでいけるようにとの考えなのかもしれませんが、そこをうまく混ぜながら描いていけるだけの力量があるかは疑問視されるところで、二兎を追う者の結果にもなりかねないです。



ONE PIECE

なぜか女しか生まれないアマゾネスの国に流れ着いてしまったルフィ。鈴木央の『君と僕の間に』を思い出す展開です。ただ、受要素のまったくないルフィがアマゾネスに捕らわれたところでホークのような展開にはまずなりえないのが全くもって残念なことですが。
あと、17歳という少年というよりはそろそろ成人に近付き始めている年齢のルフィが、フリーダム状態の下半身を女の子の集団にガン見されて羞恥心も性的興奮のどちらも感じないのは二重の意味で問題があると思います。度量が大きいとかそういうこと以前に彼の将来に一抹の不安を感じます。



NARUTO

サスケがメインで活躍している分、ナルトは今週も修行オンリーでした。3年間里を離れて自来也と修行してきたはずなのにまだ修行が足りないんですね。
メインキャラが二人いると、「斬新でかつ絵的に画面がもつ修行方法とか考え」なくてももう片方を活躍させればいいから便利です。
油を使わないでも仙術の修行で蛙化が起きているナルトですが、仙術を使う≠蛙化な以上、やっぱりこれって油の副作用だよね。修行の効率化のためだけにとんでもないモノに手を出してしまったことにまだナルトは気付いていないようです。



BLEACH

ポウに敗北して守るべき柱を破壊された一角。卍解できて数字持ち破面相手でも勝てる実力を持っていたはずの彼ですが、弓親と同じく人には自分が卍解できることは隠しておきたいというこだわりのせいで全力を出せなかったようです。とりあえず単体行動の任務に、物事の優先順位が「自分のこだわり>>自分の命>>任務の遂行」な人物を二人も選出してしまった時点で山本のおじいちゃんの采配ミスだったと思います。
しかし、一角が卍解隠しておきたい理由って、卍解できることを知られたら無理矢理隊長にさせられて剣八の部隊から離されるかもしれないくらいの理由で、弓親みたいに命をかけなきゃいけないほど深刻な理由でもなかった気がするんですが、いつの間に卍解できることが彼の中でこんなに深刻な問題になったのでしょう。こんなに苦しいのなら…悲しいのなら…卍解などいらぬ!というか、弓親の理由も「知られたら仲間からハブられるかもしれないから」というくらいの理由なんですが。

バラガン「…まずは、一本じゃの」

いや、それで終わりだから。他の従属官はもうみんな死んでますよおじいちゃん。余裕こいてる場合じゃないから。
というか、死神隊長勢と十刃勢はこの四すくみの戦いが終わるまでずっとにらめっこしているつもりなんでしょうか。藍染とか炎壁の向こうでそろそろ市丸たちとお茶の時間だよとかやっていると思う。

使えねーハゲの救出と破壊された柱の応急処置のために駆けつけた狗村隊長と射場副隊長。

射場「でかい……!狛村隊長より…」

狗村の身長が288cmだから、頭三つ分ほど大きいポウは軽く3メートル以上はあります。というか、元々非人間ベースの存在に対して人間の身長基準ででかい・小さいと言っているのもおかしな気もしますが。こいつらギリアンとかだった頃はもっとでかかったろうし。
斬魄刀解放でさらに巨大な姿に変貌したポウ。しかし、でかいだけの奴はあっさり倒されるというのは『バキ』でも『BLEACH』でも共通する事柄。さらにこんなのよりもはるかにでかかったはずの狗村の卍解で、次週、そのでかさにポウがビビって圧殺されるという展開が容易に予想されます。



魔人探偵脳噛ネウロ

ついに決意して素潜り漁業に挑んだ弥子。この時点ですでに「釣り」勝負ではなくなっていますが、石垣が釣り上げたほ乳類もしっかりカウントに入っているような勝負なので、もはや釣り上げる手段や釣り上げた生物の種族なんてものは些末な問題としてスルーされているのでしょう。とりあえず弥子が脱ぎだした時にドキっとしたのは私だけではないはず。

笛吹の語る内通者の存在。警察内にもすでに血族の手が入っているという話は出ていたので、ある程度の事情を知ることはできるにしても、笛吹、笹塚と、その他数人だけの計画が漏れていたとなれば、内通者の正体がその辺の下っ端ではなく笹塚たちにかなり近い間柄の人物か、警察内でかなり地位の高い人間ということになるのでしょう。お話として意表をついたところをいくなら、笹塚自身が内通者という予想もできなくはないですが、今のところ彼が血族と内通する理由が何も出てこないので、まあこれは大穴の大穴で。

海のぬしの正体は、強奪した現金を隠そうとする老夫妻。リヴァイアサンやあやかしのコスプレをした変態ではありませんでしたが、その正体が人間という予想は当たりました。弥子が釣り上げた(餌となって食われた)海のぬしがカウントされ、弥子は無事にビリを脱出。もはや何を競う勝負だったのか分からなくなっていますが。
結果、トップ石垣、ビリ等々力という決着になったわけですが、石垣以外はもうご主人様ルールは忘れているあたり、この辺が石垣の限界かと思わされます。石垣、君では無理だ。等々力に雌奴隷の地位をプレゼントするなど、とてもとても……と思わずドリアンの口調になってしまいましたが、やはりいくらがんばっても石垣がご主人様扱いされている絵なんて、想像できないんですよ。

そして、その後すぐ行方知れずになったという笹塚。
ジェニュインが言っていた「大事なものを失う事」という言葉が笹塚にかかるものだったというのは予想外でしたが、しかし、笹塚もみすみす死んでいくようなキャラでもないのでわりと安心していられます。これが弥子の母親や叶絵あたりだったりしたら松井先生なら本当に犠牲にしてくる可能性もあるのでものすごく心配にもなりますが、笹塚には何者かに殺害された家族の件、裏の世界との関わりなど、まだ吐きだしていない伏線があるので、少なくともこの辺の顛末が描き終わるまでは彼の命は保証されていると言っていいでしょう。



ぬらりひょんの孫

ワシの名を呼べェ!!

袖もぎ様に袖を掴まれたら袖を渡さないと呪われるというのは説明がありましたけど、名前を呼ぶ必要ってあったのでしょうか。袖もぎ様の解説見ても特にそんなことは書いてなかったし。


PSYREN

雨宮さんが出した「凶気の鎌」。ただの鎌ではなくその先端はドリル状に尖っていて、物理的に挿されたらかなり痛そうな拷問道具です。狂人雨宮さんに持たせたらいけない武器ベスト3には入ります。

ギッザーニ「剣をバースト波動で包み込み、ライズの力で振り抜く!!!」

ああ、アゲハ初回ドリフトの時に雨宮さんがタブーを切断できていたのってこの原理だったのか。
これまでに登場したタブーは知能が低く、サイの能力に目覚める以前の問題でしたが、タブー種でも人間の知能が残っている者はサイは普通に使えるんですね。タツオだけが例外だったわけではなかったんですね。

雨宮「フフフ、私、あなたの核をちゃんーんと真ッ二つにできたみたい」

やっぱり雨宮さんはこうでなきゃと思う。狂った人を見て安心するのもどうかと思うけど。雨宮さんのことだからギッザーニの脳解剖くらいはやるかと思っていたんですが、「あなたのクサレ脳味噌になんてジャックしたくもない」という理由で、相手を小馬鹿にして精神的に屈辱を与えることで侮辱された恨みを晴らしました。あと、「クサレ脳味噌」という言い方は表現としてOKだけど、「ド低脳」って言っちゃうと差別用語としてNGになるのでよい子のみんなは覚えておこうね。

雨宮「下衆として生きるくらいならイカレてるほうがまだマシよ」

……やっぱりこの子、自覚してい


2008/9/17


ジャンプ感想(2008年42号)


チャゲチャ(新連載)

『ボーボボ』の澤井先生の新連載。
前作の不条理ギャグのノリは残しながらも、『ボーボボ』の時にはなかった独自のノリのギャグスタイルを開拓しようという気概が見られます。ただ、読んだ感想としては、そのどちらも中途半端なところで終わっていて、鼻毛を武器にする『ボーボボ』のようなハジけぶりがなかったし、ヤンキーギャグのノリもイマイチな消化感でした。
ここでうすた京介氏の短編集『チクサクコール』の話に入りますが、この本の後書きで、『武士沢レシーブ』や読み切りの『もうちょっと右だったらストライク!!』、『エト』などの作品を描いた時にどういう方向性を開拓しようとしていたのかが書かれていました。どの作品についても過去で成功したスタイルで続けるのではなく、新しい作品のスタイルを広げていこうというスタンスがありました。『マサルさん』で大ヒットした経歴があっても、『マサルさん』と同じスタイルで描き続けて同じようにヒットさせることは無理だろうという思いがあったのでしょうが、この澤井先生の『チャゲチャ』についても、おそらくは『ボーボボ』の焼き直しを描いても続かないという思いがあって新しい方向性を開拓しようとしているのでしょう。
実際、不条理ギャグ系は一度飽きられてくると同じ手で読者の興味を引くことは難しいので、新しいスタイルを開拓しようという試みは必須であると思います。
ただ、今作についてはそれがうまく実を結んではいない状態でどうにも不発な結果に落ち着いてしまっていると言えます。



ONE PIECE

ルフィ一味全員くまに三日三晩飛ばされて、気づいたらみんなコーティング作業完了済みのサニー号のところに漂着していたという展開を予想していたんですが別にそんなことなかったぜ。
ルフィやゾロあたりはどんな場所に飛ばされようが難なくサバイバルできるでしょうけど、ナミやウソップなんかは超人的なサバイバル能力はないですし、ブルックは一人きりになってしまったら死神やエクソシストなんかに追われかねないですし、フランキーは漂着した場所によっては変質者扱いで捕まりかねません。ルフィ海賊団が全員無事に合流する見込みってかなり低いのかもしれないです。それとドーピングチョッパーが飛ばれた先に人里が存在したら街か村が一つ消える被害が出ることになります。

キノコの養分として一生を終えそうになっていたところをメーガス三姉妹に救出されたルフィ。
そして女の子たちにソープで体を洗われ股間のスーパーキノコをいじり回されてどう見ても狙っています尾田先生。ルフィのキノコが伸びたのはゴム人間だからなのか、それとも…



NARUTO

今頃天国のイタチお兄ちゃんは涙目ですね。

サスケ「まずは傷を癒す」

まずはナマコだか水ぶくれした水死体だかなんだか分からないモノに変形してしまった水月をなんとかしないとね。澱粉とかを溶かした水に三日三晩くらい漬けておいたら元に戻るのかな。あとショタ化してしまった重吾は元に戻せるんだろうか。

「その中には木ノ葉のうちは一族の者も…」

八尾拉致事件は、サスケのせいでこの件には無関係の木ノ葉に矛先が向いてしまったようです。サスケとしては元から木ノ葉に戻る気はサラサラないので木ノ葉とガングロの里が揉めてくれるのはむしろ好都合なんでしょうが、ナルトがどんだけがんばろうがもうどの面下げても木ノ葉に戻ってこれなくなってきましたね。



魔人探偵脳噛ネウロ

ルアー

浅田を釣り上げるんだったらこのデザインじゃないのか、JK(目的変わってます)。
とりあえず、桂木弥子FC会長でありながら巨乳フィギュアに釣られた浅田には遺憾の意を示したいと思います。

本城博士の取った魚拓はネッシーの魚拓を取ったとかいう以前に魚拓なのに水面の模様まで描画されていることに突っ込むべきなのか。
潜水パワードスーツは防水段ボールとかじゃないよね。酸素の問題よりもむしろそっちの方が心配です。

本城刹那に起きた病気について、「人為的なもので犯人はわかっている」と言う本城博士。春川が刹那の治療にあたっていた時は原因不明の奇病として何一つ治療の手がかりもつかめなかったわけですが、その時に本城博士が春川の側にいて自分の知っていることを何も教えなかったのはどういう理由だったんでしょう。
刹那の病気に血族が絡んでいたのなら本城博士も血族の関係者だったと考えることもできます。警察が本城博士に接触を取ろうとした時に五本指の一人が暗殺に差し向けられた本当の理由がそれだったのかもしれないです。本城博士の下の名前(二三男)が掛け算したら「6」になるという伏線もありますし、可能性は高いです。
それにしても、回想に登場する本城刹那が至極まともな性格なのが『ネウロ』の中では妙に新鮮だったりします。

いよいよ現れる地球の全ての海の中の帝王。いったいどんなヤバい生物を登場させるつもりなのか。大穴の予想では、海の王、つまり海王が「貴様は海のぬしを嘗めたッッッ 」と言って青龍刀や三節棍を振り回して襲ってくるかもしれません。

海のぬし「せっかくの警告も…目に入らなかったようだ」

あれお前が書いたのかよ!
海のぬしの正体が未知のクリーチャーなんかではなく、海のぬしを自称する人間である可能性が現実味を帯びてきました。むしろそういう変態が出てくる可能性の方がいかにも『ネウロ』らしくて納得できてしまいます。
石垣が釣り上げた170cmの大物もしっかりカウントに入ったようなので、釣り上げた海のぬしが魚類でなかったとしても釣り勝負には勝てそうですが。



PSYREN

ドルキの手から逃げようとするアゲハ・カブト、ギッザーニと戦う雨宮、ゴルドフと戦う飛龍・朧。
カブトはどうやらアゲハたちには見えていないドルキの攻撃が見えているようで、感知系の能力に特化してサイの才能が目覚めているようです。確か両者のサイの力に差がありすぎると相手のサイの力の発動すら見ることができないという説明があったと思ったので、ドルキの攻撃が見えないのは単純に力の差によるものでしょうが、そのレベル不足の決定的不利を補う要員としてカブトがアゲハらドリフターズの目の代わりとなるようです。

そして負傷した飛龍を追いかけてきた朧。飛龍の治療(サイの力を発動させながら抱きしめること、ハグすること)を優先して追ってきたわけですが、戦う気も満々のようです。今のところを朧の才能はキュア系と相手の空気を読む部分でのみ発揮されていますが、戦闘特化タイプでない彼がどう戦うのかは楽しみなところです。

ギッザーニからの逃走に失敗し、覚悟を決めて戦闘態勢に入った雨宮。しかし彼女愛用の日本刀は通じず、トランス攻撃も簡単にはじかれ、あげくに「イカレ女」と罵られる始末……
って…え……?

イカレ

逃げてッ!!
ギッザーニ逃げてェェェェェェェ!!!

いや、君は正確さを欠いた発言はしていなかったと思うけど、でも言っていい相手と悪い相手がいるんだよ。つうかそこでキレるってことは自覚してるよねこの人。
しかもそのイカレた相手が出してきたのは相手の脳をいじくる武器で、取り扱い要注意危険人物の感情を逆撫でしたあげくポックルフラグまで立てちゃってギッザーニの脳味噌どころかジャンプで18禁描写がされかねない非常事態まで発生させてしまいました。しかも今この場にはアゲハら仲間たちが一人もいない状況で、この<ピー!>さんは人目を気にすることなく己の凶暴性を発揮できる状況になってしまっているのです。
とにかく逃げて!早く逃げてーー!!



    


2008/9/11


ジャンプ感想(2008年41号)

表紙

無限ループって怖くね?



BLEACH

フィンドール「生きることは困難な問題の連続だ!少しでも多く正解を選択した者が生き残る!」

いや、あなたたちってすでに死んでますよね。

檜佐木「…副隊長って呼ぶんじゃねえよ…檜佐木修兵だ…最初に名乗っただろうが」
フィンドール「名乗っておくよ。バラガン陛下の従属官、フィンドール・キャリアスだ」
檜佐木「終わりだ。弁舌屋」

人に名前で呼ぶことを要求しておいて自分は呼んであげないってなかなかいい根性をしています。

キャラクターとしては随分昔から登場していながらも、戦闘で活躍する姿は(略)されて描かれることがなかった檜佐木でしたが、今回に至ってようやく始解姿をお披露目することができました。
檜佐木の始解「風死」は半手裏剣形状の二対の鎌。二対の斬魄刀というのは尸魂界全土を見ても珍しいもので、ご長寿死神の山本総隊長のおじいちゃん曰く、京楽と浮竹の斬魄刀が「尸魂界でただ二組しか存在しない二本一対の斬魄刀」ということでした。って、あれ、おじいちゃん!
副隊長のくせに影の薄い子だったからノーカウントにされちゃったんでしょうか。



NARUTO

サスケ「尾獣化見てから天照余裕でした」

八尾にさんざん苦戦してぎりぎりの状態にまで追い込まれたサスケたちでしたが、最後はサスケの天照一発でケリがついてしまいました。天照自体、使えるか分からないけどやってみたらできた+人柱力は生かして捕らえないといけない、という制約があって初っ端から使えたわけではなかったので、八尾捕獲のイベントがサスケの天照修得という結果につながったというわけでした。

ところで今週の香燐を見ていたらサクラの存在を思い出しました。この二人、いろんな意味で似たもの同士な気がします。

重吾「…香燐はもうダメだ」

漫画のヒロインとしてという意味でですね。



バクマン。

なにこのFF8。



アイシールド21

水町「ならもう四次元で抜くしかねーじゃん」

      r ‐、
      | ○ |         r‐‐、
     _,;ト - イ、      ∧l☆│∧    呼んだかね!
    (⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l
    |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)
   │ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|
   │  〉    |│  |`ー^ー― r' |
   │ /───| |  |/ |  l  ト、 |
   |  irー-、 ー ,} |    /     i
   | /   `X´ ヽ    /   入  |

三次元よりも二次元の方がいけるという人もいますし、単純に次元が多ければいいという話でもないとは思いますが。

時間が戻ったっていうのは一瞬だけ減速したとかかな。



SKET DANCE

ヒメコが元ホッケー部員だったのすっかり忘れてました。

ヒメコ「ふう、サイクロンUか。なかなかええやん」

目の前にいたボッスンたちは風切りの音を聞いたのみであったが

七間先で掃除用具入れに閉じこめられている店長の目には

その男の鼻の横には葡萄ほどの黒子がある



クロガネ(読み切り)

つまり主従関係という名目のストーカー行為ですね。

町を守る女保安官とその女の子を主と忠誠を誓う破天荒なSAMURAIのお話。どう見ても警護以外の目的で女保安官をスカウトしようとする悪役を、一人のサムライが常識はずれの剣術で倒してハッピーエンドというまあ典型的な内容です。
単発のお話としては読みやすかったですし、主人公の常識はずれの剣術や切腹しても蘇る耐久力などは半分ギャグのノリで進めているのでそういうノリなんだということで読んでいけます。むしろ主人公の常人離れした能力に変に理屈付けされるよりはそういう変態キャラなんだっていうノリでいってくれる方が気持ちよく読めます。半ギャグで突き進むノリの漫画なんだというスタンスをはっきりしてくれれば、切腹の仕方がおかしいとか七歳の子供によく外国が理解できたなとかいう細かいアラ探しをしようという気にもならなかったので悪くなかったです。
ただ、読み切りとしては悪くないですが、これを連載として続けるにはすぐに勢いも新鮮さも尽きて厳しいかなというところはあります。



魔人探偵脳噛ネウロ

・今週の扉絵、よく見ると怖いな。
・彼氏がビフォア・アフターでグラサン男→相撲取りに変わっている女性の元ネタって誰?
・M字開脚座りする幼女弥子が可愛かったです。
・弥子パパは回想で登場する時はいつもこの表情でオチか。
・あの年齢で鯛をさばけるってなにげにすごいと思います。
・「食う」の弥子の顔がまことエロうござる。そういえば江崎さんも同じような顔を…

サブタイトルどおり、魚釣りだけでなく全国のヤコスキーをも釣ってくれました。
ネウロにハメられてすっかりヘブン状態に堕ちてしまった弥子。もう頭では分かっていても欲望の求めるままにしか動かない体にされてしまい、あわやネウロの奴隷化かという展開でした。

弥子「他の人がビリだったらあんたはつまんないでしょ!?」

よく分かってらっしゃる。むしろ自分から「一生奴隷でいいから」、「その助っ人がトップでなかったら負けでいい」とハードルを上げているあたりよっぽど他の人間にネウロの奴隷の地位は譲りたくないものと見えます。

助っ人に本城博士を呼んだ弥子。単なるサブキャラの再利用というだけでなく、血族との戦いには刹那の病気絡みで本城博士も関わってきそうなので、その前フリでもあるのでしょう。
釣り勝負については、どうやら二人が「海のぬし」を釣り上げるということになりそうですが、「広い地球の全ての海の中の帝王」ってどんだけヤバいクリーチャーを登場させるつもりなんですか。ネウロがいればリヴァイアサンが出てきてもなんとかできるでしょうけど、人間の叡智の力でどこまで海のぬしと戦えるのか。
前回の借金編の時も結局想定外のラッキー要素(アイの施し)でネウロの奴隷化は免れましたし、今回も海のぬし釣り成功でこれで弥子がトップになって奴隷回避という結果に落ち着きそうです。わざわざこんな取り決めを作らなくてもすでにそれに近い関係になっている気はしないでもないですが。
弥子がトップになった場合、状況的にビリは石垣になりそうですが、弥子が石垣にしてほしいことなんて何もなさそうだよなあ。



ダブルアーツ(最終回)

ダブルーアーツを修得し、ガゼルたちとも戦えるようになったキリとエルー。そして協会を目指して二人は街から街へと旅を続けてゆく。
この物語はある一人の少年の物語…そしてその物語を紡ぐのは…

キリとエルーの気持ちが分かったところで物語は終了。本を描いているのは少し髪が伸びたエルーのようなので、二人は旅の目的を果たし、エルーはトロイの治療に成功し、ハッピーエンドとなる未来があったようです。
旅を続けるうちにエルー→キリへの片思いができたと思わせて、実はキリの方は初めて見てから一目惚れ余裕でした、という事実が判明。その割にはエルーとの共同生活についていろいろと反応が淡泊すぎやしませんかという不満はありますが。一緒に寝ている時とかトイレの時とか入浴の時とか入浴の時とか入浴の時とか。
後日談としてはきれいな終わり方で良かったと思います。ここで第一話のキリ視点のリプレイを持ってきたのは巧かったですね。

キリのフレアの力の秘密や、ガゼルの目的、ファランの約束ってなんだ、などの伏線は回収されることなく打ち切りとなってしまいました。ジャンプにはあまりないタイプの作品でしたし、もう少し続いてほしかっただけに残念です。
これから話の風呂敷を広げていこうというタイミングでの終了で、これらの伏線をまとめるのはさすがに無茶な話で、それならばこの物語の本筋であるキリとエルーの二人の関係の進展に絞って話を完結させたのは正しい選択だったと思います。たとえば、最終回間際になって無理に「トロイ」だの「フレア」だの謎をご都合主義的解説で説明されても、ああそうでしたか、くらいの反応しかありませんでしたし、それで一番大事な二人の関係を描くという点がおろそかになっては元も子もない話です。
打ち切りにならず、2〜3年続いて話がすべてきれいにまとまった後でこのエンディングを見たらそれなりに感動できたものと思います。

第一話から最終回までの流れを見ていきますと、
序盤:キリとエルーの出会い、トロイやフレア、ガゼルの存在などについて解説。『ダブルアーツ』の世界観の導入部分と見て取れる。
中盤:キリとエルーの旅立ち。ガゼルの集団との戦いの明確化。
終盤:ダブルアーツの修得。二人の結束の強まり。
こんなかんじで、タイトルにもなっているダブルアーツが登場したのが終盤になってからでした。これは話のテンポが遅かったというよりは丁寧に世界観や人間関係を描いていくという物語の進め方が今のアンケが集まらなければ即・打ち切りというジャンプの体制に合っていなかったのでしょう。だからといって、最初の3、4話あたりでいきなりキリとエルーがダブルアーツを修得してもやっぱり展開が強引すぎるとしか言えない内容になったと思います。
キリの両親やエルー以外のシスターたちなど、そうした使い切りのキャラクターも丁寧に描いていった結果、二人が旅立ちを決意するまでに至るのに時間がかかったのもしかたなかった、というよりは私的には自然な流れだったと思います。ただ、どうしてもせっかちな展開が望まれることの多いジャンプだけに、それが裏目に出てしまったと言えます。

とはいえ、初連載だからしかたないこととはいえ、あちこちに未熟な点が見られたのも確かで、壮大な話を作ろうとして力量不足で上手く描ききれず、細かい設定のガタ、主人公、ファラン&スイ、ガゼル下っ端、ガゼル幹部らの力のバランスの悪さ、展開の盛り上がりの少なさ、などが出てきてしまい、結局それが打ち切りへと繋がってしまったとは思います。ただ、変にこじんまりとしたり、ウケそうなバトル路線を狙うよりはこういう漫画を描いてやろうという姿勢は個人的には好きです。



ピューと吹く!ジャガー

「ペタンク」って本当にあるんですね。


2008/9/3


ジャンプ感想(2008年40号)


NARUTO

「まさかアレはキラービー様の…」

ようやく八尾の人柱力の名前が分かりました。Killer Bee、殺人蜂が彼の名前らしいです。って、忍者漫画で英語ネームですか。世界観統一しようよ。ああでも、ペインとかもそうか。だから世界観を…
牛と蛸のキメラなのになんで蜂なんだ、と思ったら、八尾と蜂・ビーをかけてキラービーと名乗っているわけですか。こいつ、ラップメンじゃなくてダジャレ男だろ。

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香燐「水月がこんなに…くそ!」

身を挺して八尾のメガフレアから仲間を守った水月でしたが、八尾の圧倒的な攻撃力に瀕死状態となり安物のダッチワイフみたいな体になってしまいました。ごめん、正直このシーンの水月見て笑っちゃった。
これまで水月の特性については明確な説明はありませんでしたが、水と同化して出てきた姿はクラゲですかね。水月というか海月でした。知的ミジンコ生命体のようにやたらと水分を補給していたのも半クラゲ体質のため命に関わる問題だったんですね。
彼についてはしばらく水に浸しておけば元に戻るのかな。

サスケは満身創痍、香燐は全身噛みつきプレイの跡だらけ、重吾はショタ化、水月はダッチワイフになってしまい、もういろんな意味で大ピンチのサスケ一行。この一文だけ聞いたらただの変態グループです。



トリコ

伝説のノッキングマスター次郎の手で心臓停止状態から蘇生された小松。蘇生手段は便利なアイテムがあったりとご都合主義的なんですが、そこに脳死状態までの時間だの鼓膜の図解などリアルな部分を取り入れることで読み手にご都合主義という印象を与えない巧さがあります。
たとえばこれが重傷の人間に塗るだけでどんな傷でも治ってしまう霊薬だとか回復魔法なんかで治療していたら間違いなく読者はご都合主義だと感じたはずですし、読み物としてもおもしろくなかったと思います。ある程度リアリティを取り入れたうえで、その中で一点、漫画的非現実のマジックグッズを使うことで漫画としての面白さを成立させているのです。『バキ』などでよくやる手法でもあります(脱力→消力、人体の関節の話→剛体術、三戦→ジェットコースターバトル、など)。

トリコが「美味そ…」と言っていたイカマグロですが、これ、ビジュアル的にはグロさが優先されてあまり美味そうには見えません。食べたときの食感はイカの歯ごたえとマグロのとろみが…って、やっぱり両立しないよな。
『トリコ』世界に出てくる架空の美味い食材はたいていこのようなキメラ生物だったりしますが、今『NARUTO』で活躍中のバッファローオクトパスもトリコが見たら食欲を大いに刺激されるんでしょうか。
もしもトリコがパプワ島にやってきたら大惨事になりそうですね。



バクマン。

『斬』に謝ってください。



魔人探偵脳噛ネウロ

ジェニュイン「これ以上は禁則事項です」

この後自爆


最後の最後でネウロへの完全な屈服を拒み、自らの意志でシックスのために自爆の道を選んだジェニュイン。まさかの敗者復活で、一度は(略)された思い出も強引に蘇らせました。
これまでの血族の回想ではシックスの付き人にはジェニュインが付いていましたが、ジェニュインが付き人になる前は葛西がその役目をしていたようです。DRやジェニュインらが自分こそはシックスの一番の片腕だと自負しているのを見て、葛西は内心「前座は引っ込め」とか思っていたのかもしれません。

ジェニュイン「何驚いてるの。下僕の名前くらい全員覚えてるわ」
ジェニュイン「役立たずの上に裏切ったけど…それでも見捨てず仕える喜びを与えてやるのが主人の務めよ」

たくさんの下僕を従えて、彼らをいくらでも換えのきく捨て駒程度にしか扱っていないと思いきや、その実、彼女は彼女なりに自分に忠誠を誓った下僕に対しては主人としての務めを全うする女でした。下僕は主人に、主人は下僕にそれぞれに奉仕と見返りの関係が成立していたのです。
ジェニュインがアランの名前を呼んだというのも、一度は弥子に奪われた下僕の忠誠を奪い返すには十分な影響を与えました。ツンデレ効果も合わさりこうかはばつぐんだ。一万人以上いた下僕の名前をちゃんと覚えているところは善悪を越えて彼女の器の大きさを感じさせます。この名前を呼ぶという行為、シックスがジェニュインに「おまえの名前すら思い出す事は無いだろう」と言っていたのと対照的です。花山薫も自分に復讐の決闘を挑んできた男の名前を呼んでやることでその気持ちを一変させていました(『疵面』1巻参照)。

ネウロ、弥子、ジェニュイン、山下アランの、SとMが淫らに入り乱れた四角関係を続けてもらっても話としては面白かったんですが、これはこれで続けていくと描く方としても大変でしょうし、人間関係を描くだけでページを食ってしまってメインの話が進まなくなるので二人の早い退場は決まっていたのでしょう。



PSYREN

マリーのこれ、どう見てもヒモビキニです。本当にありがとうございました。
いったい何をどう間違ってあんな純真だった子がこんな変態行為に目覚めてしまったんでしょう。

現実は非情で、ワイズ相手に全滅したエルモア孤児院の子供たち。とはいえ、あくまでこれはアゲハたちがサイレン世界との関わりを持つことがなかった場合の未来であって、彼らがこの未来を知ることで現在世界に働きかけることでこの未来も変わっていくということもありえるのでしょう。

未来世界のワイズの一人、ドルキに居場所を突き止められたアゲハたち。早速ワイズメンバーとの戦いになりそうですが、ただ、ある程度アゲハたちのPSIのレベルが上がったといっても、ビデオで見たワイズの力と比べたところではまだまレベル不足という気はします。正直こんなところでしょう。

無理

サイレンのゲームの目的自体はゴール地点にたどり着くだけなので、いかにハイレベルモンスターのドルキの攻撃をしのいでみんなでゴール地点へと到達するかというイベントになるのでしょう。



ダブルアーツ

対人捕獲ってレベルを超えている”号泣する雨”で攻撃をしかけるガゼルたち。これ半殺しじゃ済まない気もしますが、『ONE PIECE』や『REBORN!』などのキャラクターの耐久力を思い返せば少年漫画的には針千本に串刺しされるくらい命に関わるようなケガではないという気もします。

エルー「今なら、どんな事でも出来そうだ…!!どんな敵が現れたって…」

空から降ってくる無数の矢の雨を巧みにかわし、暗殺者と戦えるまでに成長したキリとエルーのダブルアーツ。まさに二人は一心同体、どんな敵でも味方でも構わないこの手をはなすもんか真っ赤な誓い。