くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2007/08)

2007/8/31


ジャンプ感想(2007年39号)

リボーン

???「大空のボンゴレリングを持つ者よ、貴様に覚悟はあろうな」
ツナ「……え!?」
???「この業を、引き継ぐ覚悟が」
「助けてください!!」
「ギャアアア!!!」
「むごすぎる」
「息子を返せ」
「目が!!目がぁ!!」

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こんな真面目なシーンでムスカネタを持ってくる天野先生の意図が分かりません。こんなところで笑わせてどうするつもりなのか。もしかしてボンゴレファミリーっていうのはラピュタ一族の末裔かなにかですか。そういやボンゴレリングって飛行石っぽい。

ツナの前に現れたボンゴレ一世〜九世。ツナと同じタイプのスタンド能力者だった一世はツナ似で、二世はXANXUS似。で、七世がリボーンぽいのですが、一応関連性はあったりするんですかね。以前にリボーンの8○1系の絵で八頭身の美形リボーン(画像だけなのでどういう設定だったのかはよく分からない)を見たことがあるのですが、それを思い出しました。
どうでもいいですが、検索して何か出てこないかなと思って「リボーン ヤヲイ」でGoogleの画像検索をして出て来た結果に絶望した。絶望した。これは何の嫌がらせか。



サムライうさぎ

べ、別に感謝してるわけじゃないんだからね…!

なんというツンデレッッ!!

「お見事」
「お見事にございまする」

この恥じらいこそサムライうさぎ入門儀式
幼女ツンデレである

福島先生、お見事にござりまする。
子供らしからぬ口ぶりと行動力、その後一転して見せた子供らしさにデレ行為、正しいツンデレとは斯くの如きものであると福島先生がお手本をお見せになられました。どこかのツンデレではないもっとおぞましい何かを描いている忍者漫画の作者に教えてあげたいところです。

ところで今頃になって気付いたのですが、吾助と摂津兄の二人ってなかなかいい組み合わせなんですよね。吾助が実直・生真面目なのに対して摂津兄はその反対の性格、剣の腕も吾助のように強いわけでもない。しかしその反面、世渡りの下手な吾助をフォローしたり、要所で機転を利かせたところを見せてしっかりと見せ場を作っています。さりげなく読者への好感度を上げることを忘れていません。うまい配役だと思います。



BLEACH

斬魄刀解放したザエルアポロを見てまず思ったのが、着替える意味あったのかこれ、ということです。
紅白歌合戦の小林幸子のような姿に変身したザエルアポロ。今にも背中の羽根状のものをライトアップさせながら歌い出しそうです。というか、ザエルアポロが小林幸子みたいだというより、小林幸子が破面の域に近づきつつあるのかもしれませんが。階級は多分ヴァストローデくらいだと思います。



ムヒョとロージー

戦いの終結から三日後、新聞にはでかでかと「協会壊滅回避」と「死者0名」の文字が。実際にはエンチューが協会への攻撃を始めてから(エンチューが直接手を下したもの以外もあるにせよ)何人もの死亡者は出ているわけで、この「死者0名」というのも方舟勢とムヒョ勢との対決時の死者が0名ということなんでしょうね。方舟側の人間はブープとかアイビーとか確実に死者は出ているんですが、敵側の死亡者数はまあわざわざカウントはしなかったのでしょう。とりあえず、その日、アイビーにちょっかいを出して殺されたはずのジグロくんがカウントされていなかったことに同情します。

エンチューの処分が決定。「どんな処分も受ける」と言ったエンチューの意志で「無期魔監獄幽閉」が決定。罪状でいえばエンチューの犯したことはテロ行為とそれに伴う大量殺人ですから、死刑になってもおかしくないところですが、情状酌量の余地が少しは認められたのでしょうかね。でも犯行の動機が逆恨みで情状酌量の余地なんてどう見てもなさそうなことを考えると、裏でペイジさんが手を回した可能性もあります。
ただ、最後にきちんと「罪には罰」に徹してくれたことには安心しました。ちゃんとケジメをつけてくれましたね。

そういえば、あと一つ残っていた伏線、リオ先生が解除しかけていた禁書ってどうなったんでしょう。



ANAAKI'S(読み切り)

カムイン!

カムイン!


「穴空き」と「アナーキー」をかけてるのかな。
個人的な感想としては好きな作品です。カクカクした絵柄も洗練されてくれば十分独特の味のある絵柄になってきそうですし、こういう作品の発想のできる作者というのは大事に育ててほしいと思うところです。
ただ辛いのは、少年ジャンプという掲載誌では人気は取れなさそうなところですか。ウルジャンあたりでコアなファンを獲得してメジャーにはならないけど地道に続いてほしいと思う作品です。

背中にグゥの胃袋のような世界を収納している男、アナアキ。その世界にはアナアキの部下1000人が生活をしています。そしてアナアキの目的は背中の「穴」に全人類60億人を収納すること。なんとも男らしいスケールのでかい話です。最終目標は全人類をアナアキの穴に入れること。男も女も、老いも若きも、みんなを自分の穴に入れて「おれのものにしてやる!!」とは、100人以上の女性と関係を持った大神ゼウスも真っ青な野望です。アナアキの可能性は無限なのだ。

アナアキ「おいオマエ、おれの自慢の○○が汚れちゃったよ」
アナアキ「だからその汚ねェ舌できれ〜に舐めろ。な」

さすがアナアキさん!!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ。そこにシビれる!あこがれるゥ!



魔人探偵脳噛ネウロ

今週さりげないところに登場していたロビンマスクにブロッケンジュニア。気付かなかった人は探してみよう。

弥子がネウロへのツッコミ役だったように、Xの玄人向けの扱いにくすぎるボケへのツッコミができたのがアイだけでした。相方がいなくなった漫才コンビのような話はともかく、Xにとってアイの存在が単なる従者以上のものだったのは確かでしょう。もう少しアイとXとの夫婦漫才は見たかったところです。

葛西「「シックス」、あなたはやはりモノが違う」

あの「怪盗X」をいともたやすく捕まえてのけたシックスの手腕に、興津三十郎のような称賛の仕方をする葛西。
そして葛西の傍らには青ざめた顔の男が一人。どうやらX捜索の任務を負っていたらしいです。五年かけて何ら足取りのつかめなかった部下への罰ゲームが腹ノコギリ
アニメ化とぶぅぅぅ!!
ついこないだアニメ化が決まったばかりなのに早速アニメにできないようなシーンを入れてくる松井先生はチャレンジャー過ぎます。松井先生、もう少しこう、なんというか、手心というか…

シックス「こんな事もあろうかと作らせたんだ
シックス「腹に当てて左右に動かすだけでいい。たぶん地獄の苦しみだが…いつかは死ねる
シックス「正直罰なんてどうでもいいんだ。ただ単純に…君がそれで死ぬのを見たいんだよ

「こんな事もあろうかと」って、準備よすぎだよ。明らかに初めから難癖付けて使わせるつもりで作らせてるよこの人。
およそ人の死に方では最悪の部類に入るでしょうね。名誉とか責任でではなく、ただ暇つぶしにエグい死に方をすることを強要されているのですから。さらにいえば、人間は腹を切っただけではすぐには死ねないので絶命するまでには時間がかかります。切腹だって介錯人がいるものなのに。
「腹ノコギリなどを用いてはせっかくのアニメ化が…それとも殿は…アニメ化を引き替えにされても、このようなものが御覧になりたいと仰せられるか?」

ネウロの異形に感づき、興味を持ったシックス。部下(?)の一人に大量の血を吐かせて血文字を書かせてネウロを招待します。人一人招待するのに人一人の命を消費するというなんとも反エコロジーな男です。
もし、シックスがまともにXを自分の娘として育てていたら、娘のお誕生会には招待した娘の友達の数と同じだけの人間が死ぬことになるんでしょうね。パーティーのサプライズとして、庭先に「お誕生日おめでとう」の文字を人文字ならぬ血文字で書かせたりしたのかもしれません。一文字につき人間一人使われています。
どの道Xに幸せな幼年期を過ごすことはできなかったということだけは分かりました。


2007/8/24


ジャンプ感想(2007年38号)

テニスの王子様

まったっくもって普通に帰ってきた越前。決勝戦が始まったのにまだ到着しない、とくれば、予想できるのは試合開始直前になっての登場、そしてその体には時間ぎりぎりまで特訓した跡が……というのが一般人にできる予想の限界です。『バキ』好きならば、時間ぎりぎりまで幸村を想定したリアルシャドーテニスをしていた越前が空から降ってきて、「アンタのお陰で――――久し振りに本気の自分に逢えた。この勝負、勝ったのは俺だ」と言いはなち、血が撒き散らされた惨殺現場のような駐車場で越前南次郎が「フフ………ずい分と苦戦しやがったなリョーマのヤツ」と呟く姿を思い浮かべるところでしょう。実際今の『テニス』ならリアルシャドーくらいやってもおかしくない。しかもテニスのシャドーなのになぜか血とアザだらけになっていく越前。
で、実際のところはどうだったのかというと…

な、なんだってーー!?

な、なんだってーー!?

「えらいこっちゃ…」
「軽井沢でいったい何が…」

えらいこっちゃ…許斐先生にいったい何が…
記憶喪失って、どう始末をつけるつもりなんだとグイン・サーガの読者のような感想を抱いてしまいましたが、真面目な話これって結構深刻な状態だと思うのですが、彼ら青学テニス部員たちにとっては
試合に勝つこと>>>>メンバーの記憶喪失
のようです。こんな状態の越前くんですが、とりあえず試合には出させる所存のようです。どんだけ鬼なんだこいつらは。



アイシールド21

とても分かりやすい死亡フラグ講座でした。



BLEACH

な、なんだってーー!?

な、なんだってーー!?

実際、自分から言い出したことをその舌の根も乾かぬうちに破ってしまうというのは、自分がどれだけ鬼畜な人間であるかをアピールするにはとても効果的な手段です。あのジョルノ・ジョバーナもやっていたことです。
ノイトラのナンバーは5。これで「俺はグリムジョーより強い。お前はもう終わりだ」と脅しをかけていますが、実際のところは微妙ですよね。一護も、グリムジョーより一つだけ上なら「がんばったらなんとかなんじゃね?」くらいにしか思ってないでしょう。今の一護にとって問題なのはグリムジョーとの戦いで疲弊しているという点だけであって、織姫に回復さえしてもらえればこのウチワ男も十分になんとかできてしまいます。

ノイトラ「面白え科白だ!そいつは、”女さえ自由ならてめえに勝てると”思ってる奴の科白だぜ」

ノイトラさん大正解。一護は本当に、織姫さえ自由になって回復してもらえれば勝てると思ってますよ。

着替えに行ったザエルアポロを放置して逃げ出した雨竜たち。ちょうどタイミング的にも「着替えている間に逃げればいいじゃん」という読者の突っ込みが作者に届いたであろう頃なので、その突っ込みに答えたのでしょう。

雨竜「僕等の目的は井上さんの救助だ。十刃を倒す事じゃない!能力も使えないあの部屋であいつの帰りを待つ義理は無いさ」

至極もっともな意見です。一護なんて虚園に到着した時点から十刃を倒すことしか頭になくて織姫のことなんて微塵も覚えちゃいませんでしたけどね。というか、これ全部一護への皮肉にしか聞こえない。
で、無駄に長い階段を抜けるとそこは自分たちが出て来たはずのザエルアポロの部屋でした。無限ループってこわくね?どうやらザエルアポロさんの部屋はロンダルキアの洞窟のような作りになっていたらしく、みすみす敵を放置するほどの馬鹿ではなかったようです。これ、悪徳商法で捕まえた客を部屋から逃がさないのに利用できそうですね。



魔人探偵脳噛ネウロ

サイはまだ17だから〜。
「絶対悪」の口から語られたXの正体。その正体は絶対悪のクローンに改造を施した実験体。家庭も知人もない、探す自分などもともと存在しなかった、という残酷な答えが突きつけられました。
Xが生まれたのが17年前、性別が♀ということは、普通に成長していたら今頃は花の女子高生(死語)だったわけですか。ちょうど弥子と同い年だったわけです(※)。
※コミックのプロフィール欄では弥子はずっと16歳になってますが、作中時間は1〜2年は経過しているので、実際の弥子の年齢も17歳以上のはずです。

「『新しい血族』。その血族の最も先端に位置する者はこう呼ばれる。私の名は…『シックス』」

六番目の血族(種族)という意味で『シックス』ということなのでしょうが、魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類の次の種族ということですかね。『シックス』を自分の個人名に使ってるのが気になりますが。それとも彼の血族はみんな『シックス』という名前になるんでしょうか。最終的にはシックス・レッド、シックス・シルバー、シックス・グリーンといろんなシックスシリーズが登場してネウロを襲うかもしれません。
瞬間記憶能力を生まれつきの才能として備えていたうえに、弱っていたとはいえXに軽々と大ケガを負わせることのできる身体能力を持つシックス。人間で、Xのような変身能力はないですが、それでも常人離れした能力を持っているようです。もしかしたら全国大会に出場するテニスプレイヤーはみな『シックス』の血族だったのかもしれません。

Andrew Sixsonがその名に『シックス』の血族の名残があったということで、これまでの『ネウロ』に登場した中で名前に「六」が入っているキャラクターを探した人もいそうです。
『ネウロ』で他にいたかは知りませんが、六車奈々氏(タレント)と六分儀ゲンドウ(『エヴァンゲリオン』)に『シックス』の血族である可能性が出て来ました。

シックスにフルボッコ状態のXですが、「大切な実験動物」と言っているのですぐにXを始末するつもりはなさそうです。とはいえ、シックスがアンドリューにしたことを考えると、どの道悲惨な展開しか想像できませんが…



ベルモンド - Le VisteuR -

ゴゴーシュ「兄者、そろそろ女を買って親父殿を安堵させてやってはいかがかな」
ドドルワ「己とおまえ二人の相手をする女だ」
ゴゴーシュ・ドドルワ「「ワハハハハハ」」
ル・マスクの刺客のゴゴーシュ・ドドルワは
その日も同時に倒された


そんなわけで今回の敵は仲良し双子。
と言っても普通に戦って普通に勝ったわけですが、作者としても本当にやりたいのは双子という点をいかした拷問なのでしょうね。
どうでもいいですけど、残り二人+一人についても戦って勝つ→拷問のパターンを繰り返していくんでしょうかね。無限ループってこわくね?戦闘方法も拷問方法もワンパターンなのでさすがに飽きてきた感はあります。拷問をウリにしていながらも、その拷問方法にバリエーションがないのがやはり辛いところ。



サムライうさぎ

「出るトコ出ないで済ま」すっていうのは、やっぱり地下強制労働施設でしょうか。
吾助の回想の志乃の顔がヤバイ薬の中毒状態に見えて地味にリアルで恐かったです。
当てのない金策に悩む吾助と摂津の前に現れたのは、生米をむさぼり食う幼女。この時代、白米は高価な食べ物で一般の町民や下級武士には口にはできぬ食べ物でしたから、それをこれ見よがしに見せつけているというのは自分がどれだけ裕福な人間であるかを見せつけているわけです。現代で言えば、路上で幼女がキャビアをむさぼり食っているようなものでしょうか。
しかしこの生米、ただ裕福ぶりを見せるためだけのアイテムではないと思ってます。おそらくは千代吉が鍬を武器としていたように、この幼女も生米を武器に使うのでしょう。生米と言って思い出すのはそう、あの人です…

生米マスター

その生米は
食べるためのものではなく
投げるための米であった

直打法によって打ち出される生米は
打たれる側から見るとわずかな点でしかなく
剣では落とせない



ムヒョとロージー

エンチュー「ママにキレイなお洋服と、丈夫になるお薬買ってあげるんだ!!」
エンチュー「―執行人になって…!!!―

かわいそうなエンチュー………執行人がその日の食費すらままならないほどに貧しい職業だなんて思いもしなかったんでしょうね。気持ちは健気ですが、取るべき手段を間違えています。ムヒョや毒島さんのような一流の執行人になってさえも、まともな食事もできなかったり、副業でなんとか食いつないでいる有様だったのに。悲劇は彼が執行人を目指した時から起きていた、と言えますね。


ティキ、今度こそ消滅。そして残るエンチューはというと、飛び降り自殺を敢行しかけました。

エンチュー「離せ…僕はもう生きてたって…」

そうです、いくらムヒョたちが今でも仲間だよ、なんてことを言ったところで、彼がムヒョへの逆恨みから多数の人間に被害を与えてきたという事実は消えません。今さら彼がムヒョや魔法律協会のところへ戻ったところでどの面さげて戻ればいいんだという気持ちもあるでしょう。と、思ったら…

エンチュー「…僕には、ママが全てだった」

えーーー。この期に及んでそれか。自分が今までしでかしてきたことを悔いる気持ちなんて微塵もありませんでした。
この作品のラスボスであるエンチューのしでかしたことの始末、それを報いとしてか、それとも償いとして結末を付けるのかがこの作品の一番重要な点だと思っていたんですが、どうもこいつらその辺は身内だからということでなあなあで済ますつもりのようです。それとも感動を分かち合った後で、五嶺がアイビーにしようとしたように干物になるまで監獄にでも閉じこめるつもりなのでしょうか。でも普通ならそうなりますよね。魔法律協会の黒さを考えると、いっそ殺してくれていた方がどれだけマシだったかなんてことにもなりかねません。
もういっそ、いろいろあったけど最終的にはエンチューにはこれで全てを無かったことにして大団円にしてしまえばいいんじゃないでしょうか。

な、なんだってーー!?


2007/8/8


ジャンプ感想(2007年36・37合併号)

ONE PIECE

粘着物で身動きを取れなくしたところへ体中にゴキブリを撒き散らすという鬼畜ウソップの陵辱行為に、体からいろんな液体を流して撃沈したペローナ様。思わずどこかのエロ同人でも見ているのかと思いました。
ペローナ様「体が言うことをきかない……ネガティブホロウが通じれば…こんなネガティブバカなんかに…!くやしい…でもか(ry」
ゴキブリは「玩具ゴキブリ」、ハンマーは「風船ハンマー」だったと言いますが、ゴキブリの方は勝手に服の中に入ってくるほどに精密にできていて、「玩具」というか「大人の玩具」に近いです。こんな事もあろうかと裏ルートの通販で入手したのでしょうか。
これを見た後に『ベルモンド』の拷問を見たら、なんて生やさしいんだと思ってしまいました。

ペローナ「ゴキブリ嫌いよ恐いよクマシー!!え〜〜〜〜〜ん!!!」

恐怖の最中(ついでに幼児退行化して)助けを求めたのは死んだ(成仏した)クマシーの名前でした。日頃あれだけ厳しくクマシーに当たっていたのはどうやらツンデレだったようです。もしくはそういうプレイだったのかもしれませんが。
ていうか、クマシーって隊長クラスだったんですか。実はかなり強かったんですね。

屋根の上から落ちてきたゾロ。リューマ V.S. ゾロ戦はリューマの勝ちで決着?…と思わせて致命傷を受けているのは実はリューマでゾロの勝ちというヲチでしょうか。
確かミホーク戦後に「もう二度と負けない」ということを宣言していたから、その約束を破らせないように作者としても、少なくともミホークと再戦するまではゾロを負けさせることはないと思ってます。ただ、今後仲間になることを考えると、ブルックにもうちょっと活躍させてほしかったかなあ。



NARUTO

水月「重吾!ボクは少しカリンの様子を見て来るよ。頼むから発作は起こさないでくれよ」
重吾「ああ分かってる」

ついさっき自分の発作を自分で抑えきれなくなって暴れ出した男に頼むだけ無意味なことを言う水月も水月ですが、それを簡単に了承する重吾も無責任もいいところです。お前、自分で発作を抑えられないから大蛇丸の所にいたんじゃなかったのか。サスケにもう一度車輪眼を使うだけの力が残ってなかったら死ぬことになります。

香燐「前に着てたサスケの服だ。汗の染み付いたこの服で…」

…この服でいったい何をやっていたんだお前は。おそらくはすでに使用済み。
サスケが捨てた服を後生大事に持ち歩いていた香燐。明らかに香燐のサスケに対する行動がキモくなってきてるんですが、岸本先生はそこまで計算しているんでしょうか。もはやツンデレというよりはストーカー。サスケの汗以外にも余計なモノも染み付いていたら攪乱にも使えなくなっていたでしょう。サスケが服を取り替えたのが昨日今日の話ではなく一週間前くらいの話だったら実際にそうなっていたかもしれません。



To LOVE る

ルン(着衣消滅ガス!!こんな事もあろうかと銀河通販の裏ルートで入手したコイツで!!珍獣イロガーマの都合よく服だけ溶かす油から作られたこのガス…)

今週の一番の突っ込みどころがここだと思うんですが、ほとんど自虐的なギャグだった「都合よく服だけ溶かす」アイテムをこんなところでまた再利用してくるとは思いませんでした。服だけを溶かすガスなんてどう考えても犯罪目的以外で作られるわけもなく、そんなものを「裏ルート」で入手している彼女の行動にはいろいろと倫理的に問題があります。
しかし、石につまずいたくらいの頻度で誰が何をするまでもなく日頃から裸になっているララに対してわざわざこんなことをするのはマイナスにマイナスをかけるようなもの。ルンがこんないかがわしいアイテムを取り出した時点で今週の『To LOVE る』生け贄フラグが立ってしまったといえます。



サムライうさぎ

士郎、お腹が空きました

本間魯山が作ったのはセイバーではない
もっとおぞましい何かだ

マロがうさぎ道場に入門した理由、それは他ならぬ農民や禄の低い武士、そして素性を明かさなかった自分のような得体の知れない人間でも受け入れる、格式張らないうさぎ道場の流儀にひかれてでした。確かに身分の低い者ばかりが集まる道場というのはどうしても軽んじられがちになります。それを気にしない師範吾助の懐の深さと暖かさがマロをひきつけたのでしょう。
そういえば虎眼流岩本道場も内弟子含め平民や下級武士が大半でしたし、素性の怪しい伊良子のような者でも快く入門させるとても懐の深い道場でしたね。藤木が初めて他流試合で相手の目をえぐって伊達にした時も、兄弟子総出で笑顔で迎え、師範も涙を浮かべて成長を喜んでくれるくらいに暖かい人たちでした。いずれはうさぎ道場でも、千代吉が初めて他流の者を伊達にした時にはみんなで千代吉の成長を喜び合ってくれるのでしょう。

そして忘れられてなかった吾助の借金百両の件。講武館との揉め事の一件以来全く触れられてなかったので、作者としてもなんとなくうやむやにしてスルーしたのかと思ったら読者が忘れた頃に持ち出してきました。
そしていつの間にか二百両に増えていた吾助の借金。ご利用は計画的に。
次回から『サムライうさぎ』新シリーズ、『兎博黙示録ゴスケ』が始まります。



魔人探偵脳噛ネウロ

今週の『ネウロ』を読んだ感想。

嘘だと言ってよバーニィ!

ネウロとの戦いに敗れて大きなダメージを負ったX。これ以上の戦闘はあきらめて撤退することに決めます。

X「今日は引き上げる。美味しい唐揚げ作ってよアイ」
アイ「……かしこまりました」

Xの言葉にわずかに笑みを見せて答えるアイ。その表情は息子の成長を喜ぶ母親のようにも見えます。ゴリラ肉の唐揚げって、『疵面(スカーフェイス)』のオカマ並みのゲテモノグルメぶりだとは思いますが。
Xのネウロ暗殺の計画は失敗しましたが、ネウロという人外の存在に立ち向かうために自己の可能性をさらに広げつつあるXの姿にアイとしては満足しているのかもしれません。ネウロに言われた時にXはそれを「聞き飽きた」と言って一蹴していましたが、ネウロが弥子に人間の可能性を見出しているように、アイもまたXに人間の可能性を見出していたのでしょう。

X「誰かさんはともかく、人間だけなら…ここにいる程度の人数、俺は5秒で殺せるよ!!俺の由来は相変わらずわからない。だけど俺の中には確実に…そんな事平気でできる残虐性が宿ってる!!」

すでにこの場にはネウロもいますが、ネウロがこれ以上Xを追いつめる気がない以上、Xが逃亡のために警官隊を始末するのを邪魔することはないと分かっているのでしょう。
笹塚たちが為す術もなく見守る中、ヘリに乗り込んで逃げようとするX。
その時、アンドリューに異変が起きました。

「かつてXのために、この顔は恐怖と苦痛と絶望に染まった」

そしてXがヘリに乗り込んだ時、Xはアイの異変に気付きます。
頭から血を流しているアイ。こめかみに今できたばかりの銃創。そこにいたのは息絶えていたアイでした。
そして再び回想されるアンドリューの記憶。

?「そんなにひどいかな?」
葛西「…だってコレもう、頭と内臓しか残ってないじゃないスか。逆によくこんな状態で生かせるもんだと感心しますわ」

拷問の末、最期に笑うことを強要されて死んでいったアンドリュー。
アイの死亡に続いてショッキングだったのがこのシーン。さすがに直接的描写はせず背景と一緒に黒ベタで隠してますが、それが逆に余計な想像を引き起こしてぞっとします。
しかも、アンドリューの初登場時に笛吹が言っていた「相変わらずの独特の笑い方」って、このための伏線だったわけですね。これを見た後に『ベルモンド』の拷問を見たら、なんて生やさしいんだと思ってしまいました。

?「楽しかったなあ…あの時は」
弥子(国際警察捜査員アンドリュー・シクソンが…彼のものでは無い笑いを浮かべた時、その場の空気がどろりと濁った

そして被っていたアンドリューの顔をはぎ取って正体を現した「絶対悪」の男…
今週のここまでの一連の流れはちょっと神がかっています。

前から予想していたように、「X≠絶対悪の存在」だったわけですが、アンドリュー(に化けていた男)が回想していた「かつてXのために、この顔は恐怖と苦痛と絶望に染まった」というのは自己視点ではなく他者視点だったというのは完全に盲点を突かれました。彼が回想するたびに口をおさえていたのも、吐き気をこらえていたんじゃなくて笑いをこらえていたわけですか。
Xの残虐性というのは、X自身が言っていたように「人を平気で殺すことのできる残虐性」です。Xは「観察」のために人間を「箱」にするという猟奇的な行為をしますが、その行動意識自体は非常に淡泊で、過去に蛭を見逃したように必要性がなければ殺人行為には及びません。
それと対照的に描写されたのが「絶対悪」の残虐性で、彼の残虐性は「人を快楽で殺すことのできる残虐性」です。Xの残虐性とは異質、かつ胸が悪くなるようなものです。「X=絶対悪」という図式にどうにも違和感があったのもここの違いでしょう。

Xを「名前もない…わが子よ」と呼ぶ「絶対悪」の男。彼らが文字通りの親子なのか、彼の実験による結果作られたのがXなのかは分かりませんが、Xがこれまで追い求めてきた自身の正体を握っているのが彼ということになります。ただ、アイを殺されたXが喜んで彼から話を聞くということはないでしょうし、何より「絶対悪」の存在の方がヤバすぎてこの後Xが何をされるかの方が心配です。そういえば、彼がアンドリューに化けていた時に「蛭と二人きりで尋問させてくれ」と言っていましたが、蛭も無事どころじゃない目に遭っている可能性があります。
「絶対悪」の男がアンドリューに化けるのにわざわざ顔の皮を被っていたことから、彼にはXのような細胞変化能力はなさそうですが、アンドリューの天賦の才だった「瞬間記憶」の特技はマスターできていたところを見ると、Xほど人間離れはしていないけど常人離れした能力は持っていることになりそうです。
Xが身体能力的に人間離れしていたのに対し、「絶対悪」の方は内面が人間離れした存在としてネウロとぶつかってくることになるのでしょう。
少なくともただの人間にXを痛めつけることなんてできるわけがないので、Xの件が片づいたら今度はそれをやってのけたらしいネウロに「絶対悪」が興味を持ってちょっかいを出してくるようになるのでしょう。

あともう一つ近いうちに新しい展開が来そうな伏線が「笹塚の家族殺しの犯人」の件で、手口やXの動機の有無を考えるとXが犯人というのはまずないと思ってます。これについても真犯人が「絶対悪」、もしくはその関係者ということで笹塚と「絶対悪」との因縁ができてくるのかな。



テニスの王子様

小学生の頃からフケ顔だった真田。今(中学生)の真田も四十間近のナイスミドルですと言われてもまったく違和感のないフケっぷりですが。

真田「この大会準優勝の俺に6-0と6-1だと…!?ちくしょう何なんだキサマは!?」

こんな口調の小学生嫌だよ。
手塚の方も小学生の頃から体から得体の知れないオーラを発していたようで、ホント何なんだキサマは。とうてい関わり合いにはなりたくない人種の人たちです。

「き、気迫で……入れよった」

正確なことを言えば、手塚も真田もネット上で回転していたボールに向かって声を張り上げていただけなのですが、『テニスの王子様』の世界だと本当に気迫で入ったんだなと納得できてしまう「凄み」があります。実際、「才気煥発の極み」に「才気煥発の極み」封じの「陰」の攻防という、傍目ではただ二人ともコート状に立っているだけなのに二人の間では激しい攻防が繰り広げられるというイマジネーションバトルをやられた後では、このネット上のボールに向かって声を張り上げているだけの二人の間でも筆舌に尽くしがたいイマジネーションバトルが繰り広げられていたんだなと思ってしまいます。もはや『カブトボーグ』の世界です。アニメ版『テニス』では、すでに隕石を降らせたり津波を引き起こすなどといったことまでやってしまっているので、冗談にすらなっていません。



ムヒョとロージー

エビス「まさか奴等ここに落ち──」
五嶺「慌てるんじゃないよ、、よく見ろ」

心が通じ合うようになった後でもエビスは「豚」呼ばわりされてるんだね。なんか悲しくなってきました。その呼び方にお互いが満足していたとしたらなおさらのこと。


2007/8/6


■35号の感想補足

先週の『カトブレパス』の感想について、銀星の有用性が拳銃以下ということについて、たくさん反論が来ていました。

>”触った物体”を”秒速350m”って条件だと、極論、一tの大岩が音速で飛んでくるってこともあるんじゃないでしょうか
>>拳銃持った方が強くないですか? いや、詳しくはありませんが拳銃の反動は強いものだと肩がぬけるものもあるらしいですよ、
>更に、銃弾の補充(石などは必要だが)不要・近代日本での火器携帯のリスク無し、
>解釈によっては、薬莢つきの弾でなくとも手ごろな(融通が利けばかなりの大きさでも)大きさならば発射可能。
>『弾丸に限らず』を利用すれば、敵に渡したくないものをとっさに、味方・海など遥か彼方へ届けることも可能と思われます
>>カトブレパス 逆に考えるんだ。銃刀法に引っ掛からない暗殺用のスタンd…能力と考えるんだ。
>車とか岩も弾丸に変えれるなら、拳銃より強いんでねーの
>ベルモントとネウロ、結構差別化が進んでいるような気がします
>>銀星 日本には銃刀法という法律が(ry
>>それって、普通に拳銃持った方が強くないですか?
>質量制限さえ無いのなら、大質量の物体を秒速350mで打ち出したらそれってちょっとした兵器じゃないですか?
>銀星のメリットは、幽白の刃霧のようにその場にあるものを弾丸に変えてしまえることでしょう。
>仮にある程度の大きさ、重量を持った物でも秒速350メートルで飛ばせる、というものだったら結構いけるんじゃないですか?
>普通に拳銃持った方が日本が舞台なので一応有用だと思います。
本来は拳銃並みの性能の実用性とか日本国内で拳銃と同じものが持ち歩けるとか、そういったことよりも妖魔という存在が近代兵器を使えば十分太刀打ちできてしまうことに突っ込みたかったのですが、予想外にこれへのコメントが来たのでもう少し補足しますか。

何でも弾丸にできるというのが拳銃にはできて銀星にだけできる利点ですが、当初はここに対してメリットは感じられなかったのですが、攻撃以外でも何か物体を遠くに飛ばすことができるというのは確かにいろんな面で活用できそうな能力だと思います。また、今週の展開を見たところある程度の大きさがあるもので同じスピードで打つことができるということが分かりました。
何でも弾丸にできるということは、普通ならば弾丸としては使用できないものでも弾丸として打ち出せるということ。物理的な話で言えば、柔らかい物体も弾丸にできるということですし、さらには物理的にだけでなく、彼の意志次第で倫理的、衛生的に弾丸として使用することが難しいものでも弾丸として使用できるということです。そこで、銀星の性能を最大限に引き出せる利用法を考えてみました。

お食事中の方すみません

銀星の性能が近代兵器に劣るというのは私のとんだ勘違いでした。銀星は近代兵器を遥かに凌駕する性能を備えていました。
それに都心部の街中でであれば住民の犬の○○による被害も多いことでしょうから、弾丸補給も容易に行えます。

「”銀星”は…オレが触った物体を「弾丸」に変えちゃうんスよ」
「そしてオレが人さし指で狙ったポイントへ「弾丸」は発射される」
「「秒速350メートル」……拳銃と同じ速度でね」

私ならこの脅し文句を聞いた時点で降伏します。


2007/8/1


またすごい手練が現れましたよ。



YouTube版(内容は同じ)。
・週刊少年ジャンプ連載漫画『斬』アニメ化記念 OP3



ジャンプ感想(2007年35号)

今週は『Dグレ』休載。ここ最近の『Dグレ』を見ていると『BASTARD!!』のことを思い出すのですが、気が付いたらティキ・ミックと戦いはじめてから一年経っちゃったなんてことにはならないですよね。


NARUTO

今週の『NARUTO』の扉絵が完全に「は…はいりました…」、「ああ…つぎはションベンだ」になっているんですが、岸本先生が一体どこまで素でやっているのかが気になります。

さて、今日も痴話喧嘩を始めた水月と香燐。水月は間違いなくドM。もうお前ら付き合えばいいよ。
水月が香燐を挑発して殴られるのはお決まりのパターンになってきましたが、体がスライムだか水銀生命体だか知りませんが、水月が香燐に蹴られて液体化して飛び散っている図は見ようによっては結構凄まじいものがありますね。『Happy Tree Friends』並みの防御力です。

岸本先生やりすぎです


FINISH HIM!FATALITY!!
次回のナルティメットヒーローでは、香燐の究極神拳忍術にはぜひコレを入れてほしいです。
香燐「この水野郎!!」
サスケ「もうやめてぇ香燐!とっくに水月のライフはゼロよ!」


一方、爆破跡からサスケの手がかりを見つけるナルトたち。ここで狼少年キバの鼻が活躍します。

カカシ(忍犬以上の鼻とは…成長したなキバ。さすがは犬塚家)

大したヤツだ…
とりあえずカカシ先生はキバに感心する前に、人間の鼻に負ける自分の忍犬の無能ぶりを心配した方がいいです。



ONE PIECE

ふと思ったんですが、ペローナ様と『NARUTO』のリーって顔似てなくね?

検証画像

ほら。
しかし、一歩間違えればリーになってしまうのに、それで可愛く見せることのできるこのデザインは秀逸だと思います。

巨大化したペローナ様の、明らかに見えている位置にいるウソップですが、それには全く触れていません。そしてウソップの体をすり抜けてどう見てもつながっちゃってる構図のペローナ様。まさか先週の予想とは裏腹に逆にペローナ様がウソップを責め立てる(性的な意味で)ことになるとは思いませんでした。
ウソップ「ホロホロ女と繋がったまま歩くなんて頭がフットーしそうだよおっっ」

ウソップがペローナ様の本体を発見したことで、次週あたりで決着がつきそうですね。一年前の『ワンピース』ならそれでもあと二、三週は続いたところでしょうが。しかしペローナ様は今編で使い切るには惜しいキャラだなあ。



サムライうさぎ

櫓の上に「おたのしみ用のフトン」。つまり阿部とサユキンたちは雨天以外の日にはあの櫓の上で聞こえよがしにサーガっているわけですね。彼らにしてみれば初めから他人に見せつけたくて(聞かせたくて)そうしているのだから目的通りなのでしょうが、そんなものを聞かされるご近所さんにとっては普通の騒音以上に迷惑な話と思われます。バキハウスの周辺に住んでいた人たちも『バキ』15巻〜30巻の間は同じような騒音被害に悩まされていたんでしょうね。

最後は吾助の心持ちに打たれて素直に自分の負けを認めた阿部。話の締めくくりには読者に阿部・サユキンコンビに対しても好感を抱かせる終わらせ方をしているところなど、このあたりの話の作り方は本当にうまいと思います。この漫画は読んでいて最後には必ず清々しい気分になれるんですよね。



エム×ゼロ

結局見つかってしまった九澄ですが、日頃の行いが幸いして変態の烙印を押されることは免れました。伊勢の場合と対比されていることからも、九澄が魔法執行部の役職についていただけではなく彼が男女を問わずクラスメイトたちから好感を持たれていたことが決定打となったようです。学校指定の体操着がブルマでなくて本当によかったね。これで九澄がブルマ姿だったらさすがに誰もフォローできなかったと思うよ。

ところで先週の九澄がどこかの女子の短パンを何の躊躇いもなく履いていった件について、「The 男爵ディーノ」のかがみさんのところでアンケートが採られていましたが、九澄の行為を男性ではほとんどの人が「変態行為」と感じていたのに対して、女性では「別に構わない」という意見で半々に割れたようです。嫌と感じる人でも九澄だったら構わないという意見もありますし、この辺の感じ方は男性・女性で違うのでしょうかね。女性からしてみれば短パン程度でそんなこと意識するものなの?というところでしょうか。



瞳のカトブレパス

「”銀星”は…オレが触った物体を「弾丸」に変えちゃうんスよ」
「そしてオレが人さし指で狙ったポイントへ「弾丸」は発射される」
「「秒速350メートル」……拳銃と同じ速度でね」

それって、普通に拳銃持った方が強くないですか?
50AE(デザートイーグル)の弾丸で秒速400メートルを越えるそうですし、ライフルの弾丸なら秒速1000メートルを越えるものもあります。なにより連続発砲が可能な分、かわいそうなことに銀星の性能は近代兵器に劣っています。
「スタンドはスタンドでしか倒せない」的な制約があれば銀星の存在価値もそれなりにあるんでしょうが、今のところ普通の物理攻撃も有効みたいですしねえ。



魔人探偵脳噛ネウロ

今週のサブタイトルの付け方はうまいなと思いました。

ネウロの後を追って警視庁に到着した笹塚とアンドリュー。この目つきの怖い受付の女性は最初Xとグルになっている人間と思っていたんですが、ただの深読みだったようです。2コマ目から4コマ目への変わりように「ツンデレ」という言葉が思い浮かびました。

「立て、X」と言っている時のネウロの表情が凄く嬉しそう。さすがどS魔人。
偽物の弥子を見破られ大ダメージを負ったX。しかしまだこれで終わりではありませんでした。絵石屋邸編でネウロと戦った時以上の変身、というよりは変形能力を見せてネウロに戦いを挑みます。
が、それでもHALの『謎』を食べて魔力が回復したネウロにはまったく歯が立たず。

X「聞きあきたよ、そんなセリフ!!自分の正体を知りつくした奴等が…どいつもこいつも知ったような事を!!」

弥子の「今ここにいるXも怪盗Xの正体じゃないの」という問いかけに「馬鹿じゃないの」と発言の意味を理解していないかのような反応をしていたXでしたが、実際には理解していなかったわけではなく理解したうえで「知ったような事」を言っていると感じていたようです。Xにとっては持てる者が持たざる者の気持ちも知らずに「知ったような事」を言っていると思ったのでしょう。

そして入れ違いでXのアジトに到着した笹塚とアンドリュー。今回のシリーズで笹塚とアンドリューがどう絡んでくるかが全く読めなかったんですが、ここで最後に逃げ去ろうとするXと追いかける笹塚たちで一悶着があって終わりになるのでしょうか。今現在Xが弱っていることと、近いうちに登場するであろう本当の「絶対悪」の存在のことを考えると、ここで「絶対悪」の人物が登場してXが殺されてしまうという展開も可能性としてありそうだと思っています。



ベルモンド Le VisteuR - バロック拷問奇譚 -

一つ分かったのは、石岡先生にストレートなエロスは期待してはいけないということです。なんかアイコラという言葉が思い浮かびました。

クロエの性格付けの方向性が登場2週目にして早くも迷走しちゃっているように見えるんですが、キャラクター的に『サムライうさぎ』のマロとかぶってるなあ。先週と今週で別人にしかみえないし。クロエ、自重しろ。

そしてベルモンドに恨みを持っているらしい仮面の男。仮面を被っている理由はおおかた恨みを抱いているベルモンド絡みと想像されますが、ベルモンドと立ち合いをして伊達にされてしまったのでしょうか。殺めるは易し、自白させるは難し。しかし、非破壊拷問がセールスポイントなのがベルモンドの拷問ですから、彼の拷問によって受けた傷という可能性は低そうです。

ところで、今週になって先週までなかったサブタイトルが追加されてますね。「バロック拷問奇譚」って、もしかしてこの「即死系ハチャメチャラブコメディ」並みにぶん投げたサブタイトル、気に入っちゃったんでしょうか。まあ、嫌いじゃないですけど。



To LOVE る

夏と言えばお祭り、屋台、着物です。これは中学(高校)生活を舞台とする漫画、それも特にラブコメにおいては冷蔵庫、洗濯機に並ぶ三種の神器の一つです。そんなわけで「狂気系ハチャメチャラブコメディ」漫画である『To LOVE る』がそれをネタにすることを忘れるはずはなく、今週はリトたちがお祭りに出かけたお話でした。
しかし同時に、舞台がお祭りだろうが無人島だろうが、『To LOVE る』には欠かせない三種の神器が、パンチラ、裸、密着です。例え舞台が誰もいないはずの無人島でも、リトくんはうっかり女の子の胸に触ったりしてしまうのでしょう。
そんなわけで今回の犠牲者は古手川さんです。古手川さんがリトくんに声をかけた時点で今日の生け贄フラグが立ったようなもの、「俺、この戦いが終わったら○○するんだ」と同じくらいに分かりやすい前振りです。ある意味、様式美の確立された世界と言えるでしょう。
そしてリトくんに胸をわしづかみにされたところで古手川さんは退場。これで今回の彼女の役目は終わりました。
そしてとても都合良く西園寺さんと遭遇したリトくん、今度は西園寺さんと連れだって歩きます。

リト(ああ…まるでホントの彼女みたいだ ♡ これで手とかつなげりゃ最高だろうけど…)

とてもピュアなことを心の中で呟いているリトくんです。好きな女の子と手をつないだだけで最高の気持ちになれるそうです。
この数分前、リトくんはクラスの女の子の胸を揉んでいました。
さらに言えば、リトくんはすでに西園寺さんとはスカートの中に頭を突っ込んだり、下着姿を見たり、一緒にお風呂に入ることさえも通過済みです。それでもまあ、手をつないで歩くのは勇気がいるんでしょうね。